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I write about Uber, the sharing economy and startups.

Atstock Productions / Shutterstock.com

3月1日にソフトバンクが主導する資金調達ラウンドで、5億3500万ドル(約560億円)を調達し注目を浴びた、米国のフードデリバリー企業「DoorDash(ドアダッシュ)」が新分野に進出する。

サンフランシスコ本拠のDoorDashは4月24日、アトランタでウォルマートの生鮮食料品の宅配を開始するとアナウンスした。ウォルマートの従業員らが店舗の棚から商品をピックアップし、DoorDashのドライバーが宅配業務を行うという。

ウォルマートは2019年に米国の一般家庭の40%に、Eコマース経由の生鮮食料品の宅配を行うことを目指しており、DoorDashとの提携もその一環という。宅配におけるラストワンマイルのプロセスをDoorDashが担うかたちだ。

ウォルマートは今年4月にDoorDashの競合の「Postmates」と提携し、ノースキャロライナ州シャーロットで同様な取り組みを始めると宣言していた。同社はまた、米国の他の都市で「ウーバー」や「Deliver」に宅配業務を依頼すると述べていた。「Instacart」もウォルマート傘下の「Sam’s Club」の生鮮食料品の宅配を行っている。

生鮮食品の宅配分野では競争が激化しているが、DoorDashのCOOのChris Payneは将来に対して楽観的だ。「この分野はまだ初期の段階にあり、Eコマースで購入される商品のうちの、ごくわずかが宅配されているに過ぎない」とPayneはフォーブスの取材に述べた。

Payneによると、生鮮食品の宅配分野への進出でDoorDashは、大きな節目を迎えたという。同社は今後、あらゆる分野の企業にデリバリーサービスを提供していく計画だ。

宅配市場で多角化を図るのはDoorDashのみではない。ウーバーは2014年に「ウーバー・ラッシュ」を立ち上げ、多様な業界向けの宅配プラットフォームを始動した。しかし、ウーバーは数年間、ウォルマートと実験的な試みを行った後、成長スピードの遅さに直面し、自社の「ウーバー・イーツ」を優先させる方向に動いた。

ウーバーの広報担当者によると、同社は6月末でウォルマート向けのウーバー・ラッシュのサービス提供を終了するという。ウーバーの試みが失敗に終わったことは、この分野に新規参入するDoorDashには、警告となるかもしれない。

しかし、DoorDashのPayneはここには十分な需要があると見ている。「今はまだ様々な企業が試行錯誤を重ねている段階だ。人々が便利さを求める欲求は尽きることがない」とPayneは話した。

編集=上田裕資

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