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2018.04.24 16:30

人種差別問題で叩かれるスタバ、8000店一時休業は「過剰反応」


企業の評判に関するリスク管理と信頼感の欠如について、大きな痛手を負うとともに教訓を学ぶ企業と株主はあまりにも多い。信頼と市場の期待に応えることの調整がビジネスにおける新たな“手形”だとすれば、私たちが社会として非常に敏感で、かつ集団として非常に活発であるように見えるなか、企業統治とリーダーシップはどのように進化していくことになるのだろうか?

誰もがスマートフォンを持ち、スキャンダルの発生やほかの誰かが間違いを犯すのを待ち構えている。これは、ジョージ・オーウェル風のコミュニティポリシング(地域社会による警察活動)だ。

過剰反応とも言えるスタバの対応は、企業に初めて見られるものではない(食中毒問題を起こしたチポトレや、オーバーブッキングを理由に乗客を無理に機外に引きずり出そうとしたユナイテッド航空などの例もある)。ただ、スタバの今回の対応は、新たなパターンを作り出した。スキャンダルを起こした、あるいは何らかの圧力を受けている企業に対し、市場は今回のスタバと同様の決断を期待するようになるだろう。

コーヒーショップの店内で、逮捕されることなく人を待つ、小売店の店内で、誰にも後をつけられずに歩く──例えばこうしたことが、残念ながら米国に暮らす黒人にとっては難しいことなのだ。これはスタバではなく、社会が解決すべき問題だ。称賛に値するものの、深く分断された米国でスタバが負うには、あまりにも重すぎる責任だ。

編集=木内涼子

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