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(左)寿美良昭 (右)小暮昌弘


この夏に向けて、ドゥクラッセの「クール&ドライジャケット」が売れている。驚くべきコストパフォーマンスと軽やかな着心地が人気で、2着、3着と大人買いする人が多いという。フリー編集者の小暮昌弘が開発担当の寿美良昭にヒットの裏側を聞いた。



小暮昌弘(以下小暮):今回ご紹介いただくのはドゥクラッセの「クール&ドライジャケット」です。これからのシーズンに最適なモデルと言えそうですね。

寿美良昭(以下寿美):夏向けのジャケットということでつくりました。堅くなり過ぎず、カジュアルになり過ぎずということを心がけてデザインしています。色や柄を変えて今年で3年目になる、ドゥクラッセのベストセラーアイテムです。


クール&ドライジャケット 54560 ブルーグレー

小暮
:素材から開発されたと聞きましたが。

寿美:「カリキュロ®」と呼ばれる帝人フロンティアの糸を採用しました。繊維表面に深い溝をつけた不定形の加工糸で、吸汗・速乾性という機能性を備え、軽量です。糸にシャリ感があります。これはポリエステルの糸なのですが、それにコットンを加えて天然素材の風合いも出しました。

小暮:加工糸がドライなタッチを実現し、それにコットンを混紡することで、肌に馴染みやすくしているわけですね。これは高温多湿な日本に最適だと思いますね。

寿美:その糸を通気性のある鹿の子編みにすることで、夏の涼感を出しています。ジャージー編みなので、ストレッチ性もあります。

小暮:素材としては程よい肉厚をもっていますね。



寿美:薄っぺらなジャケットにはしたくなかったので、ジャケット映えするこの厚さにこだわりました。これ以下だと薄すぎる、これ以上だと快適じゃないんです。

小暮:糸そのものに機能性があるから、この厚さでも快適なんですね。仕立ての特徴はどんなところですか?

寿美:肩パッドは入っていませんが、薄い棉と芯地を使い、型崩れしないように仕立てています。硬くなっても着やすくないですし、ソフト過ぎてもいけないと思いますので。

小暮:ハンガーに吊るしているときよりも、中に体が入ると立体的に見える仕立てだと思います。イタリアのジャケットのつくりは人間の体を利用して美しく立体的に見せていると聞いたことがありますが、まさにそんな感じ。着る人を格上げしてくれます。


内側両サイドにポケットを配置

寿美:襟のラペルには手仕事の香りのする「AMFステッチ」が入っています。鹿の子素材でこれをきれいに入れるのは難しい。

小暮:袖の部分に裏地があるのもいいですね。カジュアルなジャケットの場合、これを省くことも多いのですが、シャツの滑りが悪くなり、袖裏なしはけっこう着づらいんです。

寿美:裏地を付けると袖の型崩れも防いでくれます。

小暮:そういった気配りがドゥクラッセは素晴らしい! サイズの点でも少しゆとりがあるものまで用意されていますね。

寿美:「リラックスタイプ」ですね。肩周りなどは同じで、バストからウエストにかけてゆとりをもたせたモデルを用意しています。

小暮:どのくらい違うのですか?

寿美:2〜6cmぐらいでしょうか。



小暮:ずいぶん違いますね。それは私のように太っている人には嬉しいニュースです(笑)。

また色柄のバリエーションが豊富なところも人気の秘密ではないでしょうか。

寿美:無地が定番のネイビーとブルーグレーとベージュ。それに夏らしいストライプと、シックな千鳥格子を用意しています。

小暮:同じデザインで、ストライプやチェックまで揃えているのもいいですね。これなら2枚買い、3枚買いしたくなります。

寿美:オンタイムからオフタイムまで着られますし、旅行用に使う方も多い。素材、柄、サイズのバリエーションが広いので、年齢を問わず着てくださる方が多いのも特徴です。

小暮:この素材はシワになりにくいので、旅行や出張用に便利でしょうね。

寿美:手洗いできますよ。

小暮:それはいいですね。本当に機能的に考えられています。よく見ると、ボタンのいちばん外側の糸がエンジで洒落ていますね。


ボタンホールにはエンジの配色をあしらい、アクセントに

寿美:エンジはドゥクラッセのアイコンカラーですから。

小暮:胸ポケットの裏地を引き出すとそのままポケットチーフになる。機能性に加えてファッション感度も高い。どんなシーンにも鉄壁に対応できる、まさに夏を制するジャケットですね。


胸ポケットの裏地を引き出すとポケットチーフに



寿美良昭◎1993年大阪モード学園卒業。アトリエでコレクションラインのパターン・縫製を学んだ後、国内縫製工場で企画・生産に携わる。2012年よりDoCLASSEメンズの企画、生産を担当。

小暮昌弘◎1957年生まれ、埼玉県出身。法政大学卒業。82年、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。83年から『メンズクラブ』編集部へ。2006年から07年まで同誌編集長。09年よりフリーランスの編集者に。

DoCLASSE/ドゥクラッセ
https://www.doclasse.com/fs/doclasse/c/category_men

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Promoted by ドゥクラッセ 文=小暮昌弘 写真=後藤秀二 編集=高城昭夫

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