米シアトルで大物投資家ら団結「スタートアップ育成VC」設立

アマゾンのCEO、ジェフ・ベゾス(Photo by J. Merritt/Getty Images)


シアトルのコミュニティを支援

PSLの名は、シアトルの人気エリアである「パイオニア・スクエア」に由来する。PSLはジェフ・ベゾスやポール・アレン以外にも、エクスペディアとZillowの創業者であるRich Bartonなど、地元テック企業の重鎮たちから支援を受けている。

また、2018年1月には、著名投資家のBrad Feldと彼の運営する「Foundry Group」が1500万ドルを出資している。

Sandlerによると、PSLに出資している投資家の多くがPLS Venturesにも出資している。彼らはシアトルのテックコミュニティを活性化する使命に共感しているという。

シアトルにはアマゾンやマイクロソフトの他にも多くの中堅テック企業が本社を構え、クラウドコンピューティングのメッカの一つとなっているが、VCは非常に少ない。このため、スタートアップ企業は投資家との面談のため、わざわざサンフランシスコまで飛んだり、投資家に来てもらう必要があった。PSL Venturesはこうした状況を打開したいと考えている。

Entressによると、同社は上記の領域をはじめ、不動産テックなどを対象に、1社当たり50万ドルから200万ドルを出資するという。シアトルにはアマゾンと関わりの深いスタートアップが多く、PSL Venturesのポートフォリオにも「シアトルらしい」企業がそろいそうだ。

「街を歩いていると、アレクサ向けの製品やサービスを開発している企業にしょっちゅう出くわす」とSandlerはジョークを交えつつ話した。

編集=上田裕資

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