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アドテク、企業、ベンチャーキャピタルやニューヨークのベンチャー企業について執筆するスタッフライター

アマゾンのCEO、ジェフ・ベゾス(Photo by J. Merritt/Getty Images)

シアトルを代表するスタートアップスタジオ「PSL」が、地元のテック企業への出資を目的とするVCファンド「PSL Ventures」を立ち上げた。

今回設立されたファンドの規模は8000万ドル(約86億円)で、シアトルのテック・エコシステムでは著名なGreg Gottesman、Julie Sandler、Mike Galgon、Geoff Entreがマネージング・ディレクターに就任した。同社はアーリーステージ投資を行い、PSLと連動しながら出資先の支援を行うという。PSLにはジェフ・ベゾスやポール・アレンなどの大物経営者が出資している。

「シアトルのスタートアップは、これまでVCからの資金調達に苦労していた」とEntressは話す。彼はシアトル本拠のVC「Madrona Venture Group」で投資を担当していた経歴を持つ。同じくMadrona出身で、かつてアマゾンに勤務していたSandlerは「我々は新たなコミュニティを築こうとしている」と述べている。

これまでシアトルに本拠を置く大手VCはMadronaとMaveronの2社しかなかった。Maveronには、スターバックス創業者のハワード・シュルツが出資している。PSL Venturesを率いる4人は経験豊富で、設立されたばかりのファンドにこれだけのメンバーがそろうのは異例だ。

Mike Galgonはデジタルマーケティングを手掛ける「aQuantive」の共同創業者だ。Greg Gottesmanはペットシッター予約サイト「Rover.com 」の共同創業者で、Madronaではマネージング・ディレクターを務めた。

シリコンバレーでは、彼らのようなスペシャリストらが小規模なファンドを設立することは珍しくない。しかし、PSL Venturesはスタートアップスタジオが母体となっているため、初めからファンド規模が大きくインフラも整っている。

Entressによると、PSLは設立から2年で約80のプロジェクトに携わったという。このうち、NFLシアトル・シーホークスのクォーターバック 、ラッセル・ウィルソンが共同設立したファンアプリ「TraceMe」を含む6社がスピンアウトして外部のVCから資金を調達している。PSLはウィルソンをHuluやZulilyで重役を務めたJason LeeKeenanに紹介し、その後TraceMeは2017年9月に900万ドルを調達した。

PSL Venturesは、PSLのスタートアップスタジオ出身の企業に対しては資金調達ラウンドをリードすることはせず、転換社債で資金提供を行うという。PSL Venturesはサポートチームと連携して出資先の支援を行う。

編集=上田裕資

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