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メロンが負う責任は、家族にも様々な影響を及ぼしてきた。父親のカール・メロンは、息子が高校を卒業する直前の1983年に自殺。メロンは21歳で、およそ2500万ドル相当の遺産を受け継いだ。

ペンシルベニア大学の経営大学院、ウォートン・スクールを卒業したメロンは投資家としての道を歩き始め、一時は共和党の活動にも積極的に関わった。だが、彼には自分がそうあるべきと思う程には、周囲から真剣に受け止められていないと思うことも多かったようだ。

2012年には仮想通貨ビットコインを購入し始め、関連事業に携わる複数の企業にも投資した。だが、その後ビットコインを手放し、関連企業への投資もやめた。周囲はそうした行動に対し、大金をばらまいていると危惧した。

メロンは2014年、すでに薬物依存から脱し、薬物ともアルコールとも5年間にわたって無縁だと明らかにした。ただ、その2年後にはサーフィンでけがをしたことをきっかけに、オキシコンチンの服用を再開。ニューヨーク・ポストが運営するページ・シックスに対し、「医師はスマーティ―ズ(おはじき形のチョコレート菓子)のように、どんどん処方箋を出す」「オキシコンチンは合法のヘロインのようなものだ。対策が必要だ」と語った。

「豊かな人生のために金を賭けたい」

それでも、メロンはより充実した人生を送れるようになろうと決意していたようだ。投資対象を主に仮想通貨に絞り込み、それを“宣教”して回っていた。

亡くなる数週間前にもフォーブスに対し、アフリカやアジア、南米のおよそ30億人がモバイルウォレットを持っていないことや、「ヤギのミルク」でも何でも商品のトークン化は可能であることについて語り、次のように述べていた。

「…そうしたことに賭けたい。世界をもっと一つに近づけるようなことだ。母親が子供に学用品を買ってやることができるようになる」

編集=木内涼子

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