ビジネス

2018.04.20

「人材不足」は存在しない 問題は企業の募集方法

one photo / shutterstock


私がCEOに言うのは、もし求人開始から60日経ってもそのポストが埋まらなければ、候補者が既に決まっていて内定を出す予定でない限り、その求人は撤去すべきだ、ということ。

求人広告を出し、履歴書を確認し、候補者を面接し、採用に至るまでには60日もかからないはずだ。人手が欲しいと言うマネジャーが採用を優先しないなら、それは自分たちが思っているほど人手不足ではないということだろう。

もしマネジャーが指定した募集要項に対して、採用できそうな優れた候補者が誰も応募してこないなら、問題は人ではなく募集要項側にある。マネジャーが求める人材があまりに現実とかけ離れている場合、人事担当者はそれを指摘してあげる必要がある。

マネジャー側が求める愚かな「必須条件」の半分が実は必要ないものだと伝える方法を知らなかったら、私は人事担当として成功できなかっただろう。

逆に、あなたが求職中の立場にあるなら、求人広告の募集要項の条件を自分が満たさなくとも、とりあえず応募してみよう。

編集=遠藤宗生

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