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Kitty Knowles is a Senior Features Writer at Forbes Europe

sutipond / Shutterstock.com

英国のテディ・マクダーモットはかつてプロの歌手としてイギリス各地のクラブを回っていた。しかし、80歳を過ぎて認知症にかかり家に引きこもりがちになった。

息子のサイモンによると、テディは認知症のせいで攻撃的な言動をとることも多かったが、英アルツハイマー協会の電話相談窓口に電話すると、機嫌がよくなったという。

アルツハイマー協会に感謝の気持ちを示したいと思ったサイモンは、父と撮影した動画をウェブに投稿し、アルツハイマー協会への募金を呼びかけようと考えた。

サイモンはトークショーの「カープールカラオケ」を真似て、テディを助手席に乗せてクラシック歌謡の「Let There Be Love」を二人で歌い、その模様をSNSに投稿した。その結果、ユーチューブに投稿した動画は6000万再生を突破。英国の「BBC」など、世界中のメディアで話題になった。

その結果、これまでに15万ポンド(約2300万円)を超える募金を集めることに成功。二人の動画は世界中のメディアで紹介され、公式フェイスブックページ「The Songaminute Man Facebook page」も数百万PVを記録した。

マクダーモット親子は先日、英大手出版社の「ハーパーコリンズ」傘下の「ハーレクイーン」から手記を出版した。「The Songaminuteman」と題されたその本には、テディの第2次大戦中の思い出や、生い立ち、2013年に認知症と診断されてからの闘病生活や、それを支えた家族の暖かい思いやりが綴られている。

「認知症にかかっても父は音楽への情熱を失っていなかった。だからそれを世間の人に見てもらいたいと思った。この2年間で、昔よりももっと父のことが理解できるようになった気がする」とサイモンは話した。

編集=上田裕資

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