四半期あたりの利益に占める割合が最も高い端末は、アップルの「iPhone X」でシェアは35%に達していた。それに続くのが「iPhone 8」(19.1%)や「iPhone 8 Plus」(15.2%)となっている。
そして発売から2年を経た「iPhone 7」が4位で6.2%。「7 Plus」が5位で5.0%だった。
アップルは売上ベースでは世界のスマホ市場の51%を占めており、サムスンの約3倍、ファーウェイの約7倍のシェアを誇る。アップルは四半期あたり610億ドル(約6.6兆円)の売上をスマホで生み出している。
そして、ようやく6位に登場するのがサムスンのGalaxy Note 8だ。調査企業「ガートナー」によるとサムスンは2017年に3億台以上のスマホを出荷していた。同社は2014年にそれまで56機種あった製品ラインナップをスリム化し、約40機種にまで抑えていた。その後、サムスンはさらに製品を絞り込み、現在では11のメインモデルを軸に展開している。
そんな中、アップルは世界のスマホ市場の利益の86%を独占するポジションを築いている。価格が高すぎると議論を呼んだiPhone Xが、同社の利益率をけん引している。
「iPhone Xが2017年第4四半期に生んだ利益は、累計600機種に及ぶアンドロイド端末の利益の合算の5倍に達していた」とCounterpointのアナリストのKarn Chauhanは述べている。
もう一つ興味深いのは先日、米国市場からほぼ追放された中国のファーウェイが、前年度比で59%の利益増を記録したことだ。
しかし、アップルの利益はあまりにも巨大だ。スマホだけでなくウェアラブル領域でも同社の覇権は強力だ。世界のウェアラブル市場で、アップルウォッチは売上ベースで約59%のシェアを獲得している。