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I write about underreported tech stories out of China.

Stefano Zaccaria / Shutterstock.com

テンセントは中国の高速鉄道にWiFiサービスを提供する企業の株式を、4億8500万ドル(約520億円)の資金を投じて買い取ろうとしている。

中国の国営企業「China Railway Corporation(中国鉄路総公司)」傘下で通信サービスを運営する「Bullet Train Networks Technology」は先日、同社の株式の49%を4億8500万ドルで売りに出す計画をアナウンスした。

テンセントのインターネットプラス事業部のZhang Weiは、同社が株式の取得に向けた入札の準備に入ったと述べている。中国国家鉄路局によると、中国の高速鉄道の営業距離は2017年末時点で2万5000キロに及び、年間乗客数は15億3600万人に達したという。

しかし、無料WiFiは提供されておらず、乗車中は携帯の電波がつながりにくい地域もある。

テンセントはここに投資することにより、モバイルの広告ビジネスをさらに発展させ、乗客らのEコマースの購入履歴などの個人データを獲得しようとしている。また、長時間の旅を行う乗客にモバイルゲームを提供すれば、さらなる売上増が見込めるだろう。

現地メディアによると今回の株式買い取りの入札には、テンセントの競合のアリババも参加する予定だという。アリババとしても、旅行客らを自社のEコマースサイトに誘導できれば大きな売上増が期待できる。

中国政府は2025年までに高速鉄道の営業距離を、3万8000キロにまで伸ばす計画を明かしている。一帯一路構想のもとで、鉄道は中国にとって近隣諸国とつながる重要な役割を果たす。テンセントやアリババらは、莫大な成長が見込める鉄道向けWiFiサービスに、なんとしてでも参入したいはずだ。

編集=上田裕資

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