特許画像からは、このタブレット端末のディスプレイが2ヶ所で折り曲げ可能になっていることが分かる。これにより、これまでになかった様々な機能を実現するようだ。
例えば最下部のディスプレイをキーボードとして用い、中央部の画面をメインディスプレイとして使用。さらに最上部のディスプレイには時計を表示するといった利用ケースも描かれている。また、上下のディスプレイを折りたたむことによって、画面を完全に覆うことも可能だ。
また、この端末は外部デバイスと連携することにより、電話としても機能する点にふれられているのも興味深い。大画面のタブレットはこれまで、通話には適さないと考えられてきた。
サムスンは2点で折り畳み可能なタブレットによって、全く新しいコンセプトのデバイスを世に送り出そうとしているのかもしれない。
タブレット市場でサムスンはアップルにシェアを奪われている。そこでサムスンはこのような野心的プランを描き、なんとか形勢を逆転させようとしているのかもしれない。ただし、これはあくまでも単なる特許であって、このデバイスが実現するかどうかは未知数だ。
だが、サムスンは2013年当時に折り曲げ可能なOLEDディスプレイを採用したデバイスのデモ動画を公開していたことから考えて、このようなデバイスが実際に発売されたとしても不思議ではない。
ただし、問題はこのような仕様を実現するディスプレイが本当に完成できるかどうかだ。以前から噂にのぼっている“折り畳み式スマホ”に関しても、その実現性を打ち消す声があちこちから聞こえてくる。度重なる折り曲げに耐えられるディスプレイをサムスンはまだ開発できていないとの説がある一方で、同社はこの技術を「Galaxy X」に投入するとの見方もある。
ただし、携帯端末メーカーらが、世界初の折り畳み式スマホの発売に向けてしのぎを削っていることは確かだ。その中でもサムスンが一番乗りの最有力候補であることは間違いない。