4月16日、米証券取引委員会(SEC)に提出された資料によると、出資にはマスクが運営するBMI(脳マシンインタフェース)開発企業「Neuralink」社長のJared Birchallや「スペースX」のSteve Davisらも参加した。また、マスク自身が1億ドル以上の資金を注いでいる。
ボーリングカンパニーは声明で「今回の資金の90%以上はマスクからで、残りは初期からの社員たちからだ」と述べた。外部の投資家は参加していないという。
マスクはこの1年、ハイパーループ関連のプロジェクトを加速させており、ロサンゼルスやシカゴ、ニューヨーク、ワシントンでの動きを活発化させた。スペースXが本社を置くロサンゼルス郊外のホーソンで建設中の第1号トンネルは既に掘削が進んでおり、拡大に向けての許可を申請中だ。
ボーリングカンパニーはマスクが発案した時速1000キロ以上で進むハイパーループを、地下空間で実現するためのトンネルを建設する企業。同社はこのトンネル内部に別の「ループ」と呼ばれる小さなトンネルを作り、最大で16名が乗車可能なポッドを時速240キロで走らせる計画も練っている。
また、地上の自動車をポッドに格納して地下を走らせ、ロサンゼルスの激しい交通渋滞を緩和するプランも描いている。
ボーリングカンパニーの採算性は現状では不明だが、同社は2017年にオリジナルのベースボールキャップを販売し、数十万ドルの売上を得た。また、今年2月にはマスクが同社のロゴ入りの火炎放射器(500ドル)の発売を発表したところ、2万台が完売となり、1000万ドルの資金を得ていた。
3月にマスクは、レゴブロック風のおもちゃを発売する計画をツイートしていた。