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2018.05.06 15:00

「近代ゴルフ3巨人」のひとりが何度も足を運んだ、ゴルフコースの魅力とは



ペンナルド・キャッスルは、7番ホールだけでなく、13番ホールなどからも見ることができる

なかでもシグネチャーホールは、351ヤードの7番ホールであろう。右側には12世紀に建てられたノーマンスタイルの旧城、ペンナルド・キャッスル。左側にはこれまた13世紀から続く教会を望み、海に向かって打っていく、壮大なパー4である。たとえこれらの古い建物がなくても、十分シグネチャーホールとして成立する素晴らしさのホールだ。

また、ペンナルドの特徴として、平均的なホールというものが存在しないことが挙げられる。起伏の激しいホールはそれぞれ特徴的で、気まぐれな海風とあわせてプレイヤーを苦しめる。

ジェームス・ブレイドが最も好んだのは368ヤードの14番ミドルホールといわれており、ホール名に彼の名前を冠している。海と3つの崖に囲まれた16、17番の連続ロングホールも圧巻だ。プレーするかどうかはともかく、17番のバックティーからの眺めは必見で、それはそれは美しい。ウェールズにおける「川奈ホテルゴルフコースの15番」といった趣である。

ゴルフ場の入り口にある比較的新しいクラブハウスからは、コースとその周辺のパノラマビューを楽しむことができる。練習施設やショップも充実しており、ジュニアやレディース、さらには退役軍人まで、幅広い人々が集っている。

余談であるが、筆者が泊まった頃のスウォンジーでは、プレミアリーグに所属するサッカーチームのスウォンジー・シティが中国資本に買われたという話題で賛否両論が出ていた。

「チームが強くなるなら資本は関係ない」という先進的考え方の持ち主も、しかめっ面をしていた古くからのファンもいた。ちょうど中国がGDPにおいて日本を抜き去った頃であったので、印象深く記憶に残っている。

いずれにしても海抜60メートルに浮かぶ天空のリンクス、このペンナルドをプレーせずに死ぬのはあまりにもったいないと思う筆者は、もうリンクス病の末期的症状なのであろうか? いやそんなことはない。ゴルフ好きの読者諸氏なら必ず共感してくださると信じて、「Links in the sky」に乾杯!


小泉泰郎◎FiNC 代表取締役CSO/CFO。東京大学経済学部卒。日本興業銀行、ゴールドマン・サックスで計28年活躍。現役中から、インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢・発起人、TABLE FOR TWO Internationalのアドバイザーなど社会貢献活動にも参加。お金のデザイン社外取締役、WHILL、FC今治のアドバイザー。

文=小泉泰郎

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