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組織行動学から読み解く

ZephyrMedia / shutterstock

新しい年度がスタートした。就職活動も本格化し、大学3年生はインターンシップ、大学4年生はいよいよエントリー、そして面接だ。自らの希望する企業に就職(就社?)できるかどうか、チャレンジの始まる季節でもある。そのチャレンジの一助となる手段として、「インプレッション・マネジメント」(印象管理)を紹介したい。

人間は他者からの視線を意識する生き物である。家族、学校、地域、会社……。どんなコミュニティーのなかにおいても、嫌われるよりは好かれたいし、評価されないよりは、評価されたいと願う。そんなとき、みなさんはどのような振る舞いをするだろうか。

自らが魅力的に見えるように努力するだろうし、他者への優しさを示し、話を聞き、困っていれば手を差しのべる。時間をかけ、そうした積み重ねを行うことで、信頼を得て、自分への好印象を形成していくのではないだろうか。

インプレッション・マネジメントも、同様である。自分に対する他人の印象をコントロールしようとするプロセスであり、人は自分自身の好印象を他人に提示したいときに、印象を管理する。

そのため、インプレッション・マネジメント行動は、上司と部下の関係、俳優の観客に対する振る舞いなど、さまざまな場面で規定されており、最近では、企業業績にも影響を与えるとの調査結果も示されている。

そして、極めて限られた時間の中で行われる雇用面接においても、インプレッション・マネジメント行動は見られる。

雇用面接におけるインプレッション・マネジメントの手法として、以下の3点を挙げられる。

(1) 良い特徴の強調
(2) 意見適合
(3) 資格

人間性を磨くことが重要

では、果たして雇用面接において、本当にインプレッション・マネジメントは有効なのだろうか。答えは、イエスだ。これらのインプレション・マネジメントの手法を使うことによって、雇用面接の判断に影響を与え、こうした手法を使う就職希望者が雇用されやすいと指摘されている。

しかも、就職希望者の資格情報の優劣にはほとんど影響を与えず(最低限の資格を満たす者を選考した後に面接をしているという点も関係しているのかもしれない)、インプレッション・マネジメント技法だけが、影響するようである。

文=林久美子

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