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39歳が率いる美団の勢い

美団を率いるのは、39歳のビリオネア、Wang Xingだ。レストランから映画館までの配車予約もMeituan上でできればユーザーの利便性が大幅に向上するため、同社が配車サービスに進出するのは理に適っている。同社は今月初めに自転車シェアサービスの「Mobike」を34億ドルで買収しているが、滴滴も最近自転車シェア市場に参入しており、両社はこの分野でもしのぎを削っている。

「ウーバーとの競争は配車サービスに限定されていたが、美団はより幅広いサービスと組み合わせて既存ユーザーに訴求することが可能なため、さらに手強いライバルになるだろう」とXuは分析する。

しかし、滴滴の広報担当者は、事業規模や規制への対処、安全面への取組み、配車テクノロジーなどの面で同社は競合を上回っており、乗車料金やドライバーの到着時間などをより正確に見積もることができるとしている。

滴滴のもう一つの強みは資本力だ。同社は2017年に120億ドルを調達し、今年3月には資産担保証券を発行して15億ドルを新たに調達した。資金は車両の増強に使われれるという。

「我々はトップドライバーを確保するため、マイクロファイナンスの提供や最低賃金の保障など、様々なインセンティブを用意している」と滴滴の広報担当者は声明で述べている。

政府の規制にも直面

しかし、Xuによると、競争の長期化は滴滴の利益に大きなダメージを与えるだけでなく、規制当局の怒りも買いかねないという。新華社通信によると、滴滴と美団らは上海で資格を持たないドライバーを採用したとして、それぞれに1万6000ドルの罰金が科されたという。上海では、配車サービスを提供できるのは市内で登録された車両に限定されるが、滴滴と美団は市外で登録された車両を使用していたという。

中国での競争激化は、滴滴のグローバル戦略にも影を落としている。同社はブラジル、東南アジア、メキシコの同業を買収しているが、国内事情によって海外展開が停滞するかもしれないと「Canalys」のJiaは指摘する。

「滴滴にとって中国市場はドル箱であり、グローバル化を推進するための資金源となっている。同社は美団のアグレッシブなプロモーションに対抗する手段を早急に見つける必要がある。今後、より強大なライバルが参入してくるため、滴滴の経営陣にとって美団への対策は試金石となるだろう」とJiaは話した。

編集=上田裕資

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