インスタグラムに「背景ぼかし」機能、一眼レフ的写真を実現

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フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグが米下院で開催された公聴会に招かれ、議員たちから厳しい質問を浴びた4月10日、同社傘下のインスタグラムは新機能の「フォーカス(Focus)」の導入を発表した。

この機能はスマホのカメラで、一眼レフのような背景をぼかした写真が撮影可能になるもの。フレームの中心の人物にピントを合わせると、周囲の様子が自動的にぼけてムードのある撮影が楽しめる。この機能は端末のフロントカメラでもリアカメラでも使用可能だ。

フォーカスを使用する際はインスタグラムの「ストーリーズ」を立ち上げ、下部のメニューから「フォーカス」ボタンをタップし、撮影したい人物にカメラを向けるだけでいい。インスタグラムの広報担当者は「フォーカス機能は顔認識と背景の分離を行うテクノロジーを用いている。 そのためデュアル・カメラを用いる必要がない」と述べている。

この機能はiPhoneであれば、SE/6S/6S+/7/7+/8/8+/Xの機種に対応。アンドロイド端末の場合は「一部の端末に対応」とされている。また、インスタグラムのアプリのバージョンが39.0以上であることが求められる。

インスタグラムはフォーカス機能の導入と並行して、iOSアプリ限定でストーリーの写真にアカウント名をスタンプする「@メンション」機能も導入した。これまでのメンションは写真に友達のアカウント名をテキストで添えるだけだったが、写真の上にカラフルなスタンプを貼りつけてメンションを入れることが可能になった。

@メンションを行う際にはストーリーで写真を撮影後、スタンプトレイを開いて@メンションをタップし、メンションしたい人のアカウント名を入力するだけ。スタンプのデザインは3種類のなかから選択可能だ。

報道によると、フェイスブックがデータの不正利用問題で揺れるなか、インスタグラムはほとんど影響を受けていないという。インスタグラムはリンク共有機能をサポートしてないためフェイクニュースの影響を受けにくく、政治的利用の標的とならなかったことが幸いしたという。

編集=上田裕資

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