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sasirin pamai / Shutterstock.com

最低限の栄養を摂取するためのコストには、国や地域により「巨大な」格差がある。飢餓の原因の多くには、食糧があまりに高価なことがある。

国連世界食糧計画(WFP)は、1食にかかる“真のコスト”を明らかにするため、世界のさまざまな国・地域で1日当たりの収入に占める食費の割合を調査し、比較した。先進国では収入に占める食費の割合は比較的小さいが、貧しい国々では収入の大部分を食費に充てなければならない。報告書は、こうした大きな格差を浮き彫りにしている。

ニューヨーク州の一般的な市民の場合、栄養価が600kcalのシンプルな豆のシチュー1食分に必要な材料をそろえるための費用は、1日の収入の0.6%(1.20ドル、約129円)だった(米国経済分析局が発表した1人当たり国内総生産の推計値を基に算出)。同じ基準に換算すると、インドでも費用は手ごろで、同4.5%(9.25ドル)だった。

一方、アフリカではほとんどの国で、状況ははるかに過酷だ。ハイチでは1日の収入の35%、南スーダンでは同155%を費やさなければ、同じ料理を作ることができない。南スーダンでこの豆のシチュー1食分の材料をそろえるためには、1日半働く必要があるということだ。

同国は水も石油も、耕作可能な土地や畜産資源も豊富だ。だが、インフラを欠いていること、雨季には洪水が発生することが、食糧の輸送を困難にしている。WFPによれば、南スーダンで豆のシチュー1杯を作るのにかかる真のコストは、321.70ドルだ。

豆のシチュー1杯にかかる材料費の平均が1日当たりの平均収入に占める各国(地域)の割合は、以下のとおりだ。

・ニューヨーク州:0.6%
・ヨルダン:2.3%
・イラン:3.9%
・インド:4.5%
・ミャンマー:7.0%
・ネパール:13.0%
・ソマリア:20.0%
・イエメン(都市部):22.0%
・モザンビーク:30.0%
・ハイチ:35.0%
・コンゴ民主共和国:40.0%
・マラウイ:45.0%
・シリア(デリゾール):115.0%
・ナイジェリア(北東部):121.0%
・南スーダン:155.0%

編集=木内涼子

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