ビジネス

2018.04.14

フェイスブックは高成長から「存続可能」へ? すでに市場に兆候

フェイスブックCEO マーク・ザッカーバーグ(Photo by Chip Somodevilla/Getty Images)


高まるダウンサイドリスク

成長株への投資という観点から言えば、それ以上はないほどにまで上昇してしまうことは、その後についての懸念が大幅に高まるということだ。フェイスブックの昨年第4四半期決算は本当に良い内容だった。

私たちは株価の値動きについて、ある種の歴史的視点を持っておく必要がある。一業界のファンダメンタルズが進化する中で、個別の株価の値動きは取り残されていく場合があることを知っておくべきだということだ。

過去20年間の株式市場の動向を確認し、シスコやブラックベリー、ジュニパーネットワークス、ノキアといった企業の株価の変化を見てみてほしい。いずれも今でも、生存能力のある企業だ。だが、クラウドコンピューティングや高機能のスマートフォンへの移行は、これら各社の株価を"置き去り"にしてきた。これらに示されるのが、高成長株のダウンサイドリスクだ。

フェイスブックのCEOがビジネススーツに身を包んで議員らの前に姿を現したことは(メディアは「ザッカーバーグがネクタイをしている!と大騒ぎだ」)、避けようのない減速が始まったという兆候なのだろうか。いや、株式市場の動向はすでに、同社が成長鈍化に向けて進み始めていることを示唆している。

編集=木内涼子

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