面接ではどこまで正直になれば良い?

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以下は読者のマリアから寄せられた便りと、私からの回答だ。



面接では、どこまで正直になるべきでしょうか。もちろん、過去の仕事内容や、現在転職活動をしている理由などは説明するつもりです。ただ、どこまで伝えるべきなのか分かりません。

面接官があれこれと熱心に聞きたがる時があり、私もよくしゃべる方です。

子どもがいることやシングルマザーであること、ボランティアに積極的に参加していることなどを話せば、プラスとして考慮される可能性もありますが、良くない結果になるかもしれません。

面接官は、応募者がどれほど正直に話すことを期待しているのでしょうか? プライベートなことは、どこまで打ち明けるべきですか。



マリアへ

私なら、採用面接で必要以上にプライベートのことを話すのは確実に避けるだろう。あなたには、従業員は仕事以外にもすべきことがあることを理解する良い会社で働いてほしい。

プライベートは自分の胸の内にしまっておくこと。誰にも関係のないことだ。中には、偏見や先入観を持った人もいる。私は、採用部門にいる人が、小さな子どもを持つ候補者は採用したくないと言っているのを聞いたことがある。これは非倫理的で違法だが、実際に起こり得ることだ。

また、面接官が必ず直属の上司になるとは限らない。直属の上司との面接前に候補者を絞るため、採用後にはほぼ関わらないような人との面接を設定される場合もあるからだ。

私たちと同じように、面接官はさまざまな恐怖心を持っていることを前提として考えなければならない。直属の上司と面接できるかどうかを決める面接官は、次のような恐れを抱いているかもしれない。

1. 自分が推薦した候補者が採用され、うまく行かなければ、面倒なことになる。

2. マリアは賢そうだが、ゴールデンレトリバーを救出するボランティア組織について非常に熱心に話していたので、もしかしたら仕事にはあまり打ち込まないかもしれない。

3. マリアはシングルマザーだ。子どもの具合が悪くなったり子育てで問題があったりすれば、頻繁に会社を休んでしまうかもしれない。子どもの有無など育児に関することを採用で考慮してはいけないことになっているが、彼女から持ち出したことだ。私からは何も聞いていない。
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翻訳・編集=出田静

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