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同時代の働く女子の生態を、ライブな言語感覚で綴る「TOKYO女子力マニフェスト」

George Rudy / Shutterstock.com

東京のまちで、好きな仕事をして、そこそこ稼いでいると、若いうちには結婚への強い動機はなかなか生まれない。少なくとも私はそうだった。そして、いざ時間に迫られ、結婚願望が芽生えると、異性の多くは若くして結婚願望を抱いた“強者”に奪われている、というのが「現代のあるある物語」だ。

労働をがんばった者がアリで、結婚への活動に勤しんだ者がキリギリス。アリとキリギリス、自分はどっちの結末を向かえるの、なんて思ったりしたこともあった。でも、そんなポエミーも、酒をたらふく飲んで翌朝起きたらけろっと忘れていたりする。

結婚という「社会保障」とか世間体みたいなガワがメディアだとして、相手との愛や共有できる価値観みたいなものがコンテンツだとすると、良質なコンテンツには憧れるけど、不良債権化する可能性のある(オールドな価値観としての)メディアをどうしても欲しいとは思いにくい。

最近、大学を出てすぐ結婚するのが若者の間でひそかな流行りと言われているけれども、それとて結局コンテンツありきの話だ。一般的に、結婚への思い、つまりコンテンツは、芽生える時期によって、次のように変化する。

「結婚したら幸せになれる!」
「花嫁って憧れちゃう」「子どもが欲しい」
「今はいいけどそのうち」
「老後が心配」
「歳をとると確率が下がるならい早くせねば」
「子どもつくるなら今がリミット」
「ヤバイ本気出す」
「私はひとりの人生を歩む」

価値観が多様で、「わたしはこれが好き」と言い切れるものが多くて、しかもそれがニッチで、ニッチでもコミュニティがあって、お金も持っていて……そうなると結婚への意気込みにおいては弱者となり、結局「ひとりの人生を歩む」に辿り着いてしまう。

そこで提案したいのが、遠回り。つまり、急がば回れだ。わたしは「恋のクリアランスセール」と呼んでいる。仕事がデキる人には、とくにおすすめだ。長く付き合った彼氏と別れた。不倫をこじらせたが先が見えない。そんなときに、もう恋なんてしないなんて言わないで、恋のクリアランスセールを試してみるのがいい。

練習試合3回、本番試合1回

では、具体的にはどうすればよいか。雑に言うと、「食わず嫌いせず、付き合う」。今っぽく言うと、欧米でいうデーティングに近いかもしれない。大事なのは、期間を決めること。そして、ここでは結婚をKPIにしないこと。クリアランスセールは安売りとは違う、マーケティングなのだ。

恋愛において、相手をコントロールすることはできないし、しちゃいけない。でも自分と自分の感性をマネジメントするのは、基本の基。バリバリ仕事をしている女性なら、アドバンテージでもある。

文=鈴木麻友美

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