全てのスマートホーム機器は、アップルの「HomeKit」に対応している。玄関ドアはスウェーデン式に外開きとなっており、防犯カメラ「Netatmo Presence」が設置されている。カメラは、不審者を確認すると自動的にオーナーに通知をしてくれる。
ドアには「Danalock」のスマートロックが取り付けられており、設定をすれば解錠の際に点灯させることができる。また、荷物の配達員のために遠方から解錠し、防犯カメラで監視することも可能だ。
他にも、帰宅に合わせてスマートLEDライト「LIFX」を好みの明るさで点灯させたり、標準装備されている「Netatmo」製のサーモスタットを使って部屋をあらかじめ暖めておくこともできる。
全てのスマートホーム機器の価格は住宅価格に含まれている。その分価格が高くなっていないか心配するかもしれないが、配線やソケット、機器、アクセサリー、ルーター、アップル用キットなど全てのコストを合わせても住宅価格の1%にも満たない。住宅ローンを組んだ場合、毎月の返済額の中では気がつかない程の微々たる金額だ。
機器を一度に全部揃える必要はないと考える人もいるだろうが、設置の手間と時間を省くことができ、入居してすぐ使えるのは大きなメリットだ。
筆者が体験した住宅には、アップルのスマートスピーカー「HomePod」が2台備えてあったが、標準装備されているのは1台だ。また、自動で開閉するスマートブラインドが設置されていたが、これもオプションとなっている。標準装備されているガジェットには、Netatmoのスマートサーモスタット、LIFXのスマートライト、Elgatoのモーションセンサーとドア・窓センサー、Logitechのセキュリティカメラ「Circle 2」、Danalockのスマートロック、Lightwaveのソケットとスイッチなどが含まれるが、これだけでもスマートホームとしては目を見張る内容だと言える。
住宅価格は、2ベッドルームのマンションが35万400ドル(約3750万円)からで、最も高価な3階建ての4ベッドルームの一戸建てが63万720ドル(約6750万円)となっている。入居した瞬間からスマートホーム化されている家に住みたい人には最適な物件だと言えるだろう。