入社承諾前に確認すべき10のこと

Konstantin Chagin / Shutterstock.com

以下は、読者のウーマから寄せられた便りと、それに対する私からの回答だ。


私は今、就職活動中です。5年前に苦い経験をしているので、面接ではできるだけ多くの質問をしようと思います。

当時の私は学生アルバイトとして、あるショップで働いていましたが、より時給が高くて長く働ける仕事が必要になりました。

ぴったりだと思う販売員の仕事を見つけ、3度の面接を経て働き始めました。最初にトレーニングを受けましたが、そこで初めて、その仕事内容のほとんどは、お客さんに店のクレジットカードへの加入申し込みを勧めるものだということがわかりました。

面接では3回とも、クレジットカードの話は一度も出ませんでした! 私は会社にだまされたのです。その仕事の一番の目的は、クレジットカードの売り込みでした。

仕事を始めてから2週間後、私は人事部に呼び出され、クレジットカード勧誘成績が芳しくなかったことから、こう注意されました。

「お客様にクレジットカードは不要、と言われた場合も、あと2回は勧めなさい。今あなたは1回しか加入希望の有無を聞いていない。3回聞きなさい」

あまりにばかばかしく侮辱的だったので、すぐにその仕事を辞めました。私はクレジットカードの押し売りなどしたくありません。

今は大学卒業後2年間の仕事経験がありますが、心配です。自分が任される仕事の主な内容を知らないまま、新たな職に就きたくありません。就職面接で聞いておくべき質問を教えてください。


以下に、新しい仕事の内定を受け入れる前に、会社側へ聞いておくべき10項目を挙げる。

1. 勤務地はどこか? 常にその場所での勤務か、それとも外回りがあるのか? 出張の有無は? 出張がある場合、その頻度と期間は?

2. 自分の上司は誰か?(入社に同意する前に必ず上司と会っておくこと!)

3. 労働時間は? 休憩時間や昼休みは? 強制的な残業はあるか?

4. その仕事の責務は? 仕事ぶりはどう評価されるのか?

5. 給与の支給タイミングは? 基本給または時給の金額は? ボーナスやコミッションはあるか? 実績評価や給与見直しはどのように行われるか?

6. 自分が担当する内外の顧客は誰? 顧客は自分に何を期待している?

7. 勤務時間外にも連絡がつく状態にする必要があるか? 夜間や週末に仕事を家に持ち帰ることはあるか?

8. 固定給の場合、1日の勤務時間は? 通常、何時から何時まで会社にいるか?

9. 自分の就くポジションの典型的なキャリアパスは? 前任者はなぜ離職したのか? 前任者はまだ社内にいるか? 新設されたポジションの場合、その主な理由は?

10. 最初の3~6か月間で達成すべきことは? それはどうすれば達成できるのか? どのようなトレーニングを受けられるか?

面接時に確認した内容が本当に正しいかどうかは保証の限りでないが、何も聞かず、全てがうまくいくようただ願っているよりはずっと良い。

直接の上司となる人と面接する時は、こちらの質問に答える表情に注目すべきだ。相手の表情やボディランゲージは、多くを語ってくれる。

就職を決める前に、口コミ情報サイトを利用してその企業について調べたり、友人にその会社の評判を聞いてみたりするとよい。

まずは自分の直感を信じること。あなたには既に、新たな仕事に就いた直後に自分の過ちに気付いてひどくがっかりし、いらだった経験がある。自分の心の声に正直になれば、間違った方向へ進むことはないはず!

編集=遠藤宗生

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事