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数々の受賞歴をもつ、国際的なデザインコンサルティング会社


7. これからの職場は「働く」ためだけの場所ではなくなる
  
私たちは、職場で日々の大半の時間を過ごしている。だからこそ職場は“ただ働くため以上”の場所である必要がある。職場を、社員が最高の状態でいられる場所にするためには、幸福感や楽しさ、インスピレーションをもたらすような環境をデザインしなければならないだろう。

IDEO Tokyoにとって最大の資産は「人」だ。そして、たとえ会社が彼らの幸福度をコントロールすることはできなくとも、彼らに喜びをもたらす要素をデザインすることはできる。私たちの社員の多くにとってそれは、それぞれの「ホーム」の一部を職場に持ち込めることであったりする。



新オフィスには、社員が自分の家族や子どもたちを気兼ねなく連れてこれるスペースを創りたかった。2階のロフトは、普段はミーティングなどに使っているが、子どもたちが遊びに来た時には、彼らがストレスなく時間を過ごせるようにしてある。

ほかにも、社員たちが仕事場で「遊び心」を忘れず、時折息抜きしたりリラックスするための工夫をあちこちに散りばめている。テーブルフットボールに、電動スクーター、ムービーナイトのための巨大スクリーンなどはほんの一例だ。

私たちは、ほかではできない経験、空間、時間を社員に提供するために日々試行錯誤しているが、決して、彼らに職場で長い時間を過ごさせることがゴールなわけではない。実際のところ、それとは逆のことを奨励している(現在IDEO Tokyoには30名ほどの社員が勤務しているが、基本的に夜19時以降はほとんど人がいない)。

人々がもっともクリエイティブになれるのは、缶詰になって一生懸命仕事をしている時ではなく、楽しんでいる時だと考えている。クリエイティビティとは、経験を共有したり、自分とは異なる人々と会話を楽しむことで生まれるものだ。

「働く場所」の選択肢が増えるなか、社員にオフィスで仕事をしてもらうなら、最大限の成果を出せるベストな環境を用意する。それが私たちの使命だ。

文=ダヴィデ・アニェッリ、マイケル・ペン

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