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シャトー・マルゴー 2015

「私の血はワインでできているの」とは故川島なお美さんの遺した名言だが、本当は「私の血はマルゴーでできているの」と言ったのだそうだ。たしかにシャトー・マルゴーは彼女のお別れ会にも使われ、川島さんの愛したワインとしてよく知られている。また映画にもなった小説『失楽園』では主人公ふたりが最期に飲むワインとしても有名になった。

高級ワインの代名詞でもある「シャトー・マルゴー」は幾分イメージが先行しているようだが、本当のところはどんなワインなのだろう。

「五大シャトーの中でもエレガントで女性的と評されることの多いワインです。その理由はマルゴー特有のしなやかなタンニン。かのトマス・ジェファーソンは『これ以上はない、最高のボルドーワインだ』と言いましたが、まさにその通り。16世紀から受け継ぐテロワールを監督してきた父に代わってその魅力をお伝えしていければ」と語るのは、ティボー・ポンタリエ氏。

1989年~2016年の長きにわたって総支配人を務めたポール・ポンタリエ氏の愛息であり、現在は2016年に急逝した父の遺志をついでグローバルアンバサダーとして世界を飛び回っている。

「新ヴィンテージであるシャトー・マルゴー2015は父が遺した最後のワイン。ボトルに父への献辞が刻まれているほか、同じ年に竣工したノーマン・フォスター卿による新たな醸造所の姿が描かれています」

まさに特別なこの1本を開けるのは、銀座の「ベージュアラン・デュカス 東京」。シャネルとアラン・デュカスがコラボレートしたレストランは、互いの美意識が切磋琢磨し、この優美なグランヴァンにふさわしい雰囲気を醸している。

大塚信秀シェフソムリエは「女性的と表現されることの多いマルゴーですが、最初に感じられるのはカベルネ主体の屈強なボディ。そののちにベールを脱いでフェミニンな姿が現れるのが魅力」と語った。

一筋縄ではいかない美女を思わせるこのワインは、数十年後にはどんな成熟を見せるのか。いま飲んでよし、セラーに貯えて今後を楽しみにしてもよし。贅沢にも2本欲しい、と思わせるワインである。

<シャトー・マルゴー 2015>

セバージュ : カベルネ・ソーヴィニヨン87%、メルロー8%、カベルネ・フラン3%、プティ・ヴェルド2%
容量 : 750ml
価格 : 120000円(今後値上げの可能性あり)
問い合わせ : エノテカ・オンライン 0120-81-3634

<今宵の一杯はここで…>
ベージュ アラン・デュカス 東京〜シャネルのエスプリを伝える小粋な食空間〜

ベージュの壁にツイードの椅子、卓上のカエルのオブジェなど、随所にシャネルの愛したアイコンを配した小粋なレストラン。小島景シェフの代名詞ともなった鎌倉野菜をはじめ、厳しい目で選ばれた食材が伝統的でありながらモダンな一皿となって供されるスタイルに定評がある。フランス産を中心に600本ものワインコレクションも一見の価値あり。



住所 : 東京都中央区銀座 3-5-3シャネル銀座ビルディング10階
電話 : 03-5159-5500
営業時間 : 11:30〜16:00(14:00 LO)、18:00〜23:30(20:30 LO) 
定休 : 月曜・火曜

photographs by Masaharu Hatta, Koichiro Matsui text and edit by Miyako Akiyama

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