キャリア・教育

2018.04.10 16:00

昇進を祝ってくれない友人に失望 自分の気持ちを伝えるべき?


自分の気持ちを伝えるかどうかはあなたが決めることだ。ただ、ほとんどの人は「あなたの昇進を祝うべきだったけれど、うらやましかったからできなかった」と言えないことを覚えておくように。どれほど言いたかったとしても、この言葉を口にできない人が大半だ。誰かの幸運によって自己嫌悪に陥ったと認めるのは、あまりに心が痛むからだ。

ブランチの席で、友人の一人が「正直、あなたが私たちを寄せ付けない速さでキャリアを進めているのはうれしいけれど、あなたの成功を見ると自分が負け犬のように感じる」と言うかもしれない。その場合は、自分がどれほど友人のことを尊敬しているかや、その理由を伝えよう。そうすれば、あなただけが昇進したことについての悪い感情が改善される。

人は誰しもが、周囲から十分に励ましを受けたり、自分の働きを認められたりしていないものだ。期待していた昇進祝いのランチやディナーができなかったあなたに同情する人はいるだろうが、友人のことがうらやましくて素直に「おめでとう!」と言えない人には誰しも共感するはずだ。

友人が特定の反応を示してくれると良いのに、と願うことはできるが、相手の変化を期待すると大抵、こちらの不満がたまるだけだ。自分が変えられるのは自分しかいない。友人には、あなたの新たな役割と、自分にとってそれが何を意味するのかを受け入れるための時間をあげよう。

数週間待てば、友人の方から昇進祝いのイベントを突然企画してくれるかもしれないし、そうならないかもしれない。対人関係では、新たな展開が起きるたびにどう反応するかを考えなければならない。

関係は時間がたてば変わる。人生の厳しい現実として、人は友情がこれ以上自分の役に立たなくなると、古くからの友人を捨ててしまうことが多い。あなたは今、仲良しグループがいまだにあなたを強く支えてくれるのかどうかを考えているのかもしれないが、その決断を急いではいけない。あなたの方に何か行動を起こしたり、発言したりするプレッシャーはないからだ。

この経験を、自分に与えられた学びの機会としよう。

翻訳・編集=出田静

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