趣味をサイドビジネスに変えるための3か条

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趣味をビジネスに変えるために必要なものは何だろう? ビジネス慣習についての確かな理解は必須だが、最も成功を収めるスタートアップの類いは、創業者が自らの情熱を注ぐプロジェクトから発展しているようだ。

情熱は、成功を収めるために欠かせないモチベーションやイノベーションなどの要素を動かす原動力になる。その情熱を培う最良の方法の一つが、自分の趣味を起業に向けた出発点とすることであるのは、何ら驚きではない。だが、何かに対する興味を収入につなげるには、一体どうすれば良いのか。

私は先日、作家、マーケティング専門家、起業家のジョン・ユーシャイを取材し、どのようにして趣味をビジネスに変えるかについていくつか見識を得た。ユーチューブのクリエーター・プロダクト・マーケティング部門を率いる彼は、親会社であるグーグル(アルファベット)でフルタイムの仕事を持ちつつ、ライティングやイラスト、マーケティングに傾ける情熱をサイドビジネスへと変え、信頼できる収入源にした。

ユーシャイは、職場での日常を描いた週刊漫画シリーズ「エブリ・バウエル(Every Vowel)」の立ち上げに加え、フリーランスのマーケティングコンサルタントとして大きな成功を収めてきた。ユーシャイによると、自分の関心を元に成功を収める上で重要だったことは3つある。

1. 情熱を経験と組み合わせる

ユーシャイは、趣味を個人的な経験と組み合わせることで成功した。エブリ・バウエルは「大人になってから子ども時代の情熱に気づいたことで始まった」とユーシャイ。「大学を卒業後、再度ペンを取って、職場や企業社会についての漫画を描き始めた」

ユーシャイは、描くことへの情熱を職場での経験と組み合わせ、笑いと共感を生む漫画シリーズを作り上げた。最初は作品を共有することに乗り気ではなかったものの、友達に勧められて作品の公開を始めた結果、大成功を収めた。ユーシャイは現在、40万人の読者を抱え、米誌タイムやビジネス・インサイダーなどの主流メディアで取り上げられている。

情熱と個人的な経験を活用すれば、はるかに高い確率で、他者が探し求める解決策を生み出すことができる。
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編集=遠藤宗生

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