ビートルズのポール・マッカートニーの娘としても知られるマッカートニーは、ロンドンの名門セントラル・セント・マーチンズを卒業後、仏ブランドのクロエのクリエイティブ・ディレクターを経て、2001年にグッチ・グループ(現ケリング)と共同で「ステラ・マッカートニー」を創業した。
ケリングとの17年にわたるパートナーシップに終止符を打つにあたり、マッカートニーは次の声明を発表した。
「私の名を冠したブランドのコントロールを完全に握る絶好のタイミングです。非常に重大な決断をしました。この17年間、ともに築き上げてきた全ての事柄に関し、(ケリングCEOの)フランソワ・アンリ・ピノーと彼の家族、そしてケリング・グループの皆様に感謝します。私の人生の次の章と、ブランドとチームがこれから何を成し遂げられるのかを楽しみにしています」
近年のマッカートニーは、「ステラ・マッカートニー」でスキンケア用品、ランジェリー、子ども服に続いて2016年にメンズラインを発表した他、2012年と2016年のオリンピック・パラリンピックの英国代表公式ユニフォームを手がけている。
また、毛皮やレザーを使わないクルエルティ・フリー(動物を殺したり苦しめたりしない)・ファッションの第一人者としても有名だ。
今回のマッカートニーの独立について、ケリングのピノーCEOは「ステラが次のステージに進むには最適な時期。ケリングは才能あるクリエイターに力を貸し、革新的なアイデアの実現をサポートするラグジュアリー・グループだ。ケリングとステラ・マッカートニーが2001年以来、達成してきたことをとても誇りに思う」とコメントした。