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I write about underreported tech stories out of China.

Casimiro PT / shutterstock.com

4月2日、中国の北京市の高速環状道路「北京四环路」を走行中の自動運転車両の写真が中国メディアに掲載された。英字メディア「China Money Network」によるとこの車はテンセントが開発中の自動運転車のプロトタイプとみられている。

目撃者がソーシャルメディアに投稿した写真には、天井部分にLiDARセンサーを乗せた白いボディの車が写っている。車体の全部と後部にはカメラや他のセンサー類が装備されていた。ナンバープレートはテンセントが研究施設を置く湖北省のものだった。

テンセントは昨年11月に自動運転車両の研究開発拠点を北京に開設していた。同社は「ドライバーが乗車しない自動運転車」と「高度なドライブアシスタント機能を持つ車」の2種類を開発していくと述べていた。

今回目撃された車両には人間のドライバーが乗車し、両手をハンドルの上に載せていたと写真の投稿者は述べている。

米国ではウーバーやテスラの自動運転車両が相次いで死亡事故を起こし、安全面での課題も浮き彫りになるなかで、北京の交通当局は3月に初めて自動運転車両の走行許可ライセンスを発行していた。その発行が、ウーバーの死亡事故の数日後だったことは中国政府の「この分野で米国に遅れをとるまい」という意思の現れともみられている。

報道によるとバイドゥは既にこのライセンスを取得済みで、北京市の指定エリアの全長105キロに及ぶ道路で、自動運転の走行テストが許されたという。

中国では上海市でも3月上旬に自動運転のライセンスが発行され、現地の「SAIC Motor Corp」やEVスタートアップの「NIO」らがテスト走行を行っている。

中国の自動運転分野のパイオニアと呼べるのはバイドゥだ。同社は昨年4月、自動運転関連のソフトウェア開発をオープンソース化する「アポロ」プロジェクトを始動。ドイツの自動車部品メーカーの「ボッシュ」や半導体メーカーの「エヌビディア」、LiDARメーカーの「ベロダイン」の参加も発表された。

また、中国のチェリー自動車(奇瑞汽車)やFAW Group(第一汽車)なども加わり、合計で50社以上がバイドゥの自動運転車プロジェクトに関わっている。

テンセントの自動運転技術に関する情報はごく限られているが、同社は2017年3月にテスラの株式の5%を取得したほか、配車サービスの「滴滴出行」にも出資を行っている。関係筋によると同社はマッピングやAI(人工知能)技術を活用した、自動運転テクノロジーの開発にあたっているという。

中国では年間約26万人が交通事故で死亡しているとの報道もあり、交通の安全性を確立する上でも自動運転の導入が期待されている。

編集=上田裕資

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