「起きたらメール対応」はNG 生産性を倍増させる朝の習慣

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例えば、同僚から依頼のメールを受け、その要望に応える場合。それは悪いことではないが、他者の依頼に対応している間は、自分の目標が棚上げになる。自分の目標をおろそかにして1日を始めてしまうと、1日の後半になって軌道修正し「さて、これから私の今日の優先事項に集中しよう」と考えるのは非常に難しい。メールなどへの返信を一度始めることは、簡単には戻ってこれないような滑りやすい斜面を転げ落ちるようなものだ。

「生産的な1日を送るため達成する必要があるのは、これとこれだ」と考えて1日をスタートすれば、他者のニーズを優先してしまう場合と比べ、自分の目標達成のための精神的ないかりを下ろせる。そうすれば、個人的な目標達成に集中する時間が1時間以上増えることが多い。

私の場合、自分の目標達成のためには必ず1日10時間必要なわけではない。仕事では、顧客の依頼に応えるのに1日6時間必要かもしれないが、人の依頼に対応する前に自分の目標達成のため1日1時間でも使えれば、1年で多くのことを達成できるだろう。

実際、忙しくなる前の早朝に1、2時間集中して仕事をすれば、充実した1日にするために必要な活動の大半を達成できる場合が多い。職場での8時間の労働よりも、カフェで1時間働いた方が多くの仕事をこなせた経験がある人ならば、理解できるはずだ。

編集=遠藤宗生

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