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Applying the dark arts of satire, cynicism & humor to consumer tech.

Jakraphong Photography / Shutterstock.com

フェイスブックは4月3日、同社の「メッセンジャー」アプリが、360度写真やHD動画の送受信に対応したことを発表した。これはあくまでも筆者個人の感想だが、データの取り扱いに関し世間から強い非難を浴びている同社が、このタイミングでこの機能をアナウンスしたのは興味深い。

フェイスブックは、アンドロイド端末利用者の通話やSMS履歴を収集していたことが明らかになった。ユーザーらは規約に同意していたが、その内容がほぼブラックボックス化されていた事に非難の声があがっている。

今回のメッセンジャーのアップデートは、そんな状況下にあってもフェイスブックがデータ収集をさらに強化しようとする試みに見える。写真や動画をメッセンジャーでシェアさせることにより、フェイスブックはユーザーのカメラや写真及び動画のフォルダにアクセス可能になる。

「今回のアップデートで360度写真やHD動画が簡単にシェアできるようになります」とフェイスブックは述べている。これにより、メッセンジャーを通じた会話をさらに楽しいものにすることが狙いだという。

テクノロジーの進化により、スマホでHDクオリティの動画を撮影するのはもはや日常的になった。また、「Insta360」のような360度撮影が手軽に楽しめるデバイスも人気になっており、誰でも気軽に全天球撮影のセルフィーが撮れるようになった。

フェイスブックはその状況を正しく理解している。メッセンジャーを通じて、日常のビジュアルのコミュニケーションを促進することで、彼らはより多くのデータにアクセスできるようになる。これは深読みしすぎかもしれないが、360度写真からは実際、ユーザーの身の回り全ての物体のデータが読み取れるのだ。

360度写真の共有はメッセンジャーのiOS版とAndroid版アプリが提供されている全ての国で行える。HD動画の共有は日本をはじめ、米国やオーストラリア、カナダ等の世界18カ国で可能になっている。

編集=上田裕資

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