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Jonathan Weiss / Shutterstock.com

英国では2017年4月に施行された法律により、従業員250名以上の企業は、男女間の賃金とボーナスの格差を毎年公表することが義務づけらた。その提出期限の4月4日を前に、大手のメディア企業やIT企業らが各社の数値を公開した。

3月31日、ディズニーやアマゾン、NBCユニバーサルらが男女の賃金格差の実態を明らかにした。

英国企業全体では2017年、男性労働者の平均賃金は女性の賃金を17.4%上回っていた。しかし、民間企業に限っていうと賃金格差は25%に広がっていた。イギリスで3000名を雇用するディズニーの場合、男性の平均賃金(ボーナスを含まない)は女性よりも22%高かった。

ただし、平均値ではなく中央値(年収順に並べた場合、中央にくる数値)で比較した場合、ディズニーの賃金の男女格差は15.8%だった。また、ボーナスに関していうと男性は女性より平均で41.9%、多くもらっていた。中央値の比較では男性のボーナスは女性を14.4%上回っていた。

ディズニーは提出書類において、男女の賃金格差を論じる上で重要なのは同一賃金同一労働の観点であり、平均賃金を指標とするのはふさわしくないと述べた。

「当社は各従業員の役割や経験、パフォーマンスに基づいた報酬を支払っている。今回のデータは、性別による賃金の違いの平均値を算出しているだけで、会社としての姿勢を表すものではない。つまり、当社は賃金の平等性を測るためには、もっと深い洞察が必要であると考える。ウォルト・ディズニー・カンパニーUKにおいて男女の賃金は平等であり、各人の仕事に対して公正な報酬が支払われている」

しかし、ディズニーは男女の報酬の額に差があることは認め、次のように説明した。「ここに見られるギャップの大部分は、企業のエグゼクティブレベルの社員の格差が原因だ」

同社はまた、このギャップを解消するための適切な施策を行っていると主張した。

ただし、ディズニーの賃金格差はアマゾンと比べるとさほど酷いものではない。アマゾンビデオの英国の男性従業員の賃金は平均で56%、女性を上回っている。中央値の比較でもその差は40.1%だった。

さらに、ボーナスに関して言うと男女の格差は、平均値でも中央値でも約70%に広がっていた。

NBCユニバーサルの場合は実際のところ、女性のほうが5.5%多いボーナスを得ていることが判明した。同社の男女の賃金格差は平均値で3.2%、中央値で6.2%というわずかなものだった。

編集=上田裕資

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