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国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」

ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーを授賞したボルボXC60と北米社長のアンダース・グスタフソン

この1年間、実に多くの賞をとって来たボルボが、またしてもXC60で強力なライバルを抑え、3月28日に開催されたニューヨーク国際オートショーで「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー賞」に輝いた。

その同じ舞台で、ワールド・グリーンカー賞を獲得したのは日産リーフだ。2011年に登場した初代リーフは、大賞に輝いており2代続けての受賞となった。

「ワールド・カー・アワード」という非営利組織は14年前から、毎年ニューヨークのジャヴィッツ・センターで表彰式を行い、現在はグリーン賞、デザイン賞、パフォーマンス賞、ラグジュアリー賞、小型車のアーバン賞、人物賞、そしてワールド・カー・オブ・ザ・イヤー賞という7賞を授与している。



とにかく、この1年でボルボは歴史を作ったと言ってもいい。今回の受賞に先駆けて、ボルボのXC60は北米ユーティリティ賞(SUV)と日本カー・オブ・ザ・イヤー賞も受賞。さらに英国カー・オブ・ザ・イヤー賞、英国カー・テクノロジー・ブランド賞を獲得し、また、同車の自動緊急ブレーキシステムを強化する新ステアリング・サポート・システムには英国セイフティ・テクノロジー賞が送られている。先月には、XC40が欧州カー・オブ・ザ・イヤー賞にも輝いた。ボルボはこの1年で4大自動車賞を獲得したことになる。

ボルボは、中国の自動車大手、ジーリーホールディンググループの傘下でブランドを再生し、歴史的な快挙を遂げた。そのCEOであるホーカン・サミュエルソン氏には今回「人物賞」が贈られている(NYでなくて、ジュネーブで授与)。デザインが「空を飛ぶレンガ」と皮肉っぽく言われていたボルボが、氏のおかげで、親会社のジーリー社と良い関係を保ちながら、外観デザインと室内が俄然スタイリッシュかつ高級になり、同時に走りや安全性能がドイツの3大メーカーと競争できるようになった。

話を3月28日の授賞式に戻すと、自動車業界の重鎮とメディア合わせて600人超が集った会場でトロフィーを抱えたボルボ北米社長のアンダース・グスタフソンは、「これまでにいくつも賞を頂きましたが、このトロフィーは、我が社のトロフィー・キャビネットの一番上に飾られるでしょう」と、喜びを語った。

選考委員たちは、XC60について「外観も室内も業界トップレベルの魅力的なデザインのSUVで、全体的に上質な素材を用い、このクラスでトップの走りと安全技術を備えている」と評価した。

さて、XC60、マツダCX-5と共にファイナリストとして競ったレンジローバー・ヴェラールは、「デザイン賞」を受賞。これでジャガー・レンジローバー・グループは、昨年のジャガー F-PACEに続き2年連続でデザイン賞を獲得した。同社のCEOラルフ・シュペイト博士は、「ジェリー・マガバン氏が率いるデザインチームは、常に個性に溢れ、画期的なテクノロジーを持つ製品を生み出してくれる」と感謝を述べた。



ワールド・カー・アワードは、世界25か国82人のジャーナリストが選考委員となっており、自動車業界におけるメディア露出において5年連続で世界ナンバー1と評価されている。今回はそのほか、BMW M5が「パフォーマンス賞」、アウディA8が「ラグジュアリー賞」、フォルクスワーゲン・ポロが「アーバン・カー賞」をそれぞれ受賞し、6つの自動車賞がドイツ、スウェーデン、イギリス、そして日本のカーメーカーにわたるグローバルな展開となった。

国際モータージャーナリスト、ピーター・ライオンが語るクルマの話
「ライオンのひと吠え」 過去記事はこちら>>



文=ピーター・ライオン

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