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ウールなどをブレンド、伸縮性を備えた素材で、天然素材の風合いと機能性を併せもつ。ジャケット¥82,000、パンツ¥34,000(2点ともボス/ヒューゴ ボス ジャパン)

持ち物にはその人の品格が出る。よい物には理由があるのだ。

ファッションディレクターの森岡 弘とベテラン編集者の小暮昌弘が「紳士淑女が持つべきアイテム」を語る連載。第13回は、「ヒューゴ ボス」のジャケットとパンツをピックアップ。


小暮昌弘(以下、小暮):今回森岡さんに紹介していただくのは、ヒューゴ ボスのコアブランド、ボスのジャケットと、同素材のパンツのセットアップですね。ラグジュアリーブランドとして世界的に人気ですが、出身はドイツです。

森岡 弘(以下、森岡):言われてみればそうですね。ドイツを強く意識したことはありませんが、ファッションの世界、特にメンズの世界では珍しいかもしれませんね。

小暮:調べてみましたら、設立が1923年とかなりの歴史をもっています。設立者はヒューゴ・フェルディナント・ボス。設立者の名前がブランド名の由来だと思います。

森岡:カジュアルアイテムも素晴らしいものをつくっていますが、やはりスーツブランドとしてテーラードアイテムの評価が非常に高いブランドだと思います。

小暮:昨年、取材でボスのオーダーメイドのスーツや靴の話を伺ったことがあります。ボスが基幹アイテムとするスーツやジャケットなどは自社工場で生産しているそうです。だからメイド・トゥ・メジャー=オーダーでスーツをつくるときでも正確なスーツを、素早く(約8週間で)、しかも本格的な仕立てでつくることができると伺いました。

森岡:自社工場をもっているのはすごいですね。職人的なスーツをつくれるのは、イギリスとイタリアと日本ぐらいかと思っていました。

小暮:ヨーロッパではもう始まっていると聞きましたが、ドレスシューズのオーダーもスタートしていて、それはスキャナーを使って3Dプリンターで木型を作製、足にフィットする靴がつくれるとのことです。

森岡:それはすごい。完全にハイテクの世界。ブランドとして新しいことに積極的に取り組んでいる証拠でしょうね。日本でも、スキャニングでスーツを仕立てるブランドが出てきましたが、ファッションもITを活用する時代がついにやってきたのですね。

小暮:日本でも外国車ではドイツ製が人気ですよね。その主な理由は、デザインと性能が優れ、所有欲を満たしてくれるから。工業製品としての優秀さがクルマに宿っているから。ボスのスーツやジャケット、靴にも工業製品としての美しさ、優秀さがあるのではないでしょうか。

森岡:確かにそうですね。ドイツの製品に対する絶対的な信頼感は、確実にありますね。

小暮:靴の木型や服の型紙といった、正確さが重要視されるものは、ハイテクを導入し、機械で行う。一方、デザインや仕立てなど、職人芸が要求される部分は人の手で。そういう方法が未来のファッションの世界かもしれない。

photograph by Masahiro Okamura text by Masahiro Kogure directed by Hiroshi Morioka illustration by Bernd Schi f ferdecker edit by Akio Takashiro

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