そんな人に朗報といえるのが、ブラウザの「Firefox」に新たに加わったアドオンの「Facebook Container」だ。このアドオンは、フェイスブックによるデータの追跡を制限するもの。Firefox運営元のMozillaは「予想外の副作用からユーザーを守る」と説明している。
Facebook Containerは2017年の終わりに発表された「multi-account containers」の拡張版といえる。この機能を使うと特定のタブでのアクティビティデータが、他のタブで開いたサイトに渡されてしまうことを防げる。multi-account containersは複数のGmailやツイッターのアカウントを、同時にチェックしたいときに役立つプライバシー保護ツールだ。
フェイスブックのデータ収集の多くは、プラットフォームでつながった他サイトやアプリを通じて行われる。「いいね」ボタンやウィジェット、フェイスブック上の広告からもデータは収集されている。Facebook Containerを用いれば、そういったサイトからの情報がフェイスブックに流れなくなる。
このアドオンをインストールすると、まずフェイスブックのクッキーが削除される。その後、フェイスブック上で友達がシェアしたサイトのリンクをクリックした場合は、新しいタブで表示される。このタブは隔離したタブとして開かれるため、データの追跡が不可能になる。
Facebook Containerを使ってもデータの追跡を完全に防ぐことはできない。しかし、プライバシーを守りつつフェイスブックを利用する上では有効なツールといえる。