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2018.04.10

世界で戦う起業家が語る、海外展開に必要なこと

田所雅之 ベーシックCSO/ユニコーンファームCEO(左)と徳重徹 テラモーターズ・テラドローンCEO




GET PAID — 海外市場を獲ることが生き残りの条件か


田所:海外展開をする理由として、国内展開だけでは負けてしまうからという点も重要です。チャットワークが多額の資金調達をして海外に出ようとしているのも、国内には既にスラックがあるからです。

ツイッターやフェイスブックの後追いをした国内のSNSが上手くいっていないのは、国籍を問わないネットワークの外部性があり他のサービスに乗り換える理由がないからでしょう。

徳重:いま東南アジアでEV(製造業)とドローン(サービスソフト)をやっていますが、ドローンのほうがはるかにやりやすいです。EVは、金型が変わるだけで数か月待たなければいけない。僕みたいにせっかちな人間は待つことがすごくイライラしてしまうのですが、ドローンだったらすぐできて、かつ日本と比べて規制も厳しくないので。

大事なのは勝ちパターンをいかに見つけるか。勝ちパターンを見つけてしまえば、あとはアクセルを踏みまくればいい。そこの強弱の付け方、意思決定の仕方、タイミングの見極めはすごく大事だと思いますね。

CAN — 圧倒的優位性を持っているか

田所:海外で戦うためには、その市場における自社の圧倒的優位性が非常に大きく作用します。自社の高い技術や強い組織など、他社には負けない強みがあるかどうか。ユーグレナは「世界で初めてミドリムシの屋外大量培養に成功した」から強いわけです。

徳重:テラモーターズが海外で優位だと思う点は、日本企業で唯一、インドやバングラデシュで戦っているスタートアップである点です。ビジネスの基本は信頼関係。先ほども申し上げたとおり、日本人、そして日本の企業の評価は総じて高く、その大きなアドバンテージがあるのです。

GROWTH STORY — 今後の成長戦略が描けているか

田所:最後に、海外でのグロースには緻密な戦略が必要です。パラタイムシフトが起きるところに張って、そこを制することで成長市場を描けるかどうか。イグジットストーリーや、エクイティストーリーを立てて、しっかりと成長していくことができるかどうかを冷静に考えなければいけません。

徳重:ドローンの場合はワンプロダクトでグローバルに展開しやすい。だからこそスピード勝負で、あとはいかにグローバルに拡大していけるかが非常に重要です。その際に大事なポイントの1つは、やはり資金調達。


徳重徹 テラモーターズ・テラドローンCEO

もしグローバルカンパニーになろうとするスタートアップが100億円を集めようと思ったら、テーマさえよければ100億円くらいすぐ集めてきます。アクセルを踏んで一気にやりきるためには、お金はとても大切。でもそれをするためには国内展開のみでは難しいので、海外に出ていく選択肢が出てきます。

海外展開を考えているのであれば、とにかく早くやってみてください。おそらく多くの場合、うまくいかないでしょう。ただし、その小さい失敗をなるべく少ない金額で経験し、失敗から何を学ぶかが重要。そして失敗した分の金額は、将来のための市場調査だと思えばいい。そこで得た学びは非常に価値があることだからです。


今後、経済産業省ではグローバルに展開して次なる革新を世界にもたらすスタートアップを選抜し集中支援する「J-Startup」というプログラムを実施する予定。「飛躍 Next Enterprise」をはじめ、これまで先駆的に実施しているスタートアップの海外進出支援を加速させて、世界に比肩するスタートアップエコシステムの構築を目指していく。

飛躍 Next Enterprise 公式サイト
http://www.meti.go.jp/policy/newbusiness/kakehashi/kigyo/index.html

海外で成功するためには「5つの条件」がある 『起業の科学』著者・田所雅之氏×テラモーターズ徳重徹氏の起業論
http://logmi.jp/276341

日本企業の「無形資産」とはなにか? テラモーターズ徳重徹氏が世界で感じたメイドインジャパンの優位性
http://logmi.jp/276355

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