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I cover issues and trends in the food and agriculture sectors.

Susan Montgomery / Shutterstock.com

アマゾンが昨年買収した高級スーパーマーケットチェーン、ホールフーズが直面する数多くの問題について、非難の矛先がアマゾンに向けられているようだ。米ウォール・ストリート・ジャーナルは3月22日、ホールフーズのベーカリーや青果物、持続可能性などの部門を担当する幹部ら十数人が辞職したと報じたが、その中でもアマゾンへの批判的な意見が伝えられている。

ホールフーズ側から噴出している苦情の多くは、アマゾンによる買収以前からの戦略や取り組みに関連していると見られる。ホールフーズとおよそ200社に上る同チェーンのサプライヤーが19日に開催した会議では、メーカーや生産者の代理人として小売店に製品を売り込み、陳列に関するアドバイスや商品管理を担当する食品ブローカーの問題が取り上げられた。

現在は食品ブローカーが店頭に並べる商品を選択して決定。商品の売上高に応じて(生産者らとホールフーズから)手数料を受け取っている。だが、生産者らは今後、ホールフーズに手数料を払い、販売する商品はホールフーズが選ぶことになると見られる。この変更で生産者らの利益や商品の販売価格に影響が及ぶことはなさそうだが、食品ブローカーだけは痛手を被る。

ホールフーズにおける方針の変更は、同チェーンをより良い小売店に変えている。消費者に関するデータを重視するアマゾンは、ホールフーズをあらゆる食品販売業者と効率的に競争することができ、より幅広い顧客ベースに対応できる強力な存在に変えるだろう。

ホールフーズとその創業者であるジョン・マッキーらが1980年に築き始めた文化は、当時の目標達成に向けたものだった。現在の業界と消費者が求めるものは、当時とは異なる。同社はウォルマートやクローガー、ハイヴィー、スプラウツといった多数の食料品チェーンと競い合わなくてはならない。各社ともホールフーズと同様の健康志向の食品を、同程度またはより低い価格で提供している。

ウォール街はホールフーズに次々と店舗を開設していくことを迫ったが、ホールフーズは自らの文化を変える機会を捉えることができず、変化のペースについていくことに苦しんでいた。

編集=木内涼子

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