「1兆円上場」達成の米ドロップボックス、創業11年の歩み

(Photo by Drew Angerer/Getty Images)


ライバルの「Box」は株価が下落

IPO時の保有比率はヒューストンが24.3%、フェルドーシが9.8%で、株価を31ドルとしたときの評価額はヒューストンが31億ドル(約3270億円)、フェルドーシが12億ドル(約1260億円)となっている。

ドロップボックスの公開価格は前回ラウンドでの評価額を下回っていたが、「ダウンラウンド」IPOの汚名は回避できた。もう少し価格を高く設定していればより多くの資金を調達できていたかもしれないが、ウッドサイドは気に留めていないようだ。

「評価額が80億ドルだろうが100億ドルだろうが関係ない。重要なのは、我々が世界で愛されている企業であることだ」と彼は言う。

ドロップボックス株価の好調な滑り出しは、4月に上場予定のサブスクリプションビジネスのプラットフォームの「Zuora」などのユニコーンを大いに勇気づけた。一方で、2015年に上場したBoxの株価は同日、一時6%値下がりし、時価総額は30億ドルを下回った。

Boxのアーロン・レヴィCEOは次のようにツイートしてドロップボックスの上場を祝福した。「@drewhoustonと@dropbox、最高のIPOをおめでとう! 上場企業の世界へようこそ!」

編集=上田裕資

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