「今の給料が低すぎるので応募資格はありません」と言われたら

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以下は読者のダフネから寄せられた便りと、私からの回答だ。



今週、リクルーターとの面談で、がっかりするようなことを言われました。そのリクルーターからは、最初にリンクトイン上で連絡がありました。その日の内に電話で話しましたが、その時は給与について話しませんでした。

リクルーターの「キム」に、詳しい話をしたいと事務所に招かれ、昨日面談に行きました。面談は順調に進みました。キムが現在の私の年収額を尋ねるまでは。

私が「6万1000ドル(約640万円)です」と答えると、キムはこう言いました。「困りましたね。そういうことなら、今私が担当している求人には合わないです。応募資格が絶対に満たせません。今の給与が低すぎるので」

職務内容を考えると今の給与が低いことは分かっています。むしろ、それが転職活動をしている大きな理由の一つです。給与が低いからといって、即刻に応募資格がないとみなされてしまうのでしょうか?

キムに自分の考えを説明しようとしましたが、彼女は「この仕事にあなたを推すことはできません。この会社が求めているのは、既に最低8万ドル(約850万円)以上稼いでいる人材です」と言い続けるばかりでした。

現在の給与の低さは、採用候補から外される理由になるのでしょうか? キムは私の給与額を聞くまでは、私の資格や職歴にとても満足していたのですが。



ダフネへ

あなたはひどい経験をしてしまったが、一つ学べたこともある。それは、リクルーターに現在の給与額を明かしてはいけないということ。もし明かせば、今回のようなことが起きてしまう。

あなたの現在の給与額は他人には関係のない話だ。リクルーターにも、求人元企業にも、あなたが今いくら稼いでいるのかを知る権利はない。

求職活動を始める前に、市場について良く知っておき、リクルーターに給与はいくら(例えば8万ドルなど)欲しいと言えるようにしておく必要がある。

自分の経歴と似た人々の市場価値を知っておけば、目標とする給与額の目安もつけられる。その目安が、もし雇用主の想定範囲内であれば、おそらく面接に呼んでもらえるだろう。
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編集=遠藤宗生

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