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ロバート・ゼーリックがアメリカの強みとして挙げるのが、最先端の技術だ。その震源たるシリコンバレーはいま、新たな課題を突きつけられている。

 (中略)10年前のシリコンバレーでは、企業の資本財関連の製品をつくることが多かった。HP(ヒューレット・パッカード)やシスコ、オラクルのような企業は、資本財関連製品の購買サイクルのことばかりに気を揉んでいた。

 だがいま、シリコンバレーには消費者向けの製品やサービスを提供する企業が数多くある。また、地理の面でもシリコンバレーは変わりつつある。例えば、SNS「ツイッター」は、サンフランシスコの市内に本社を置くが、一般的にシリコンバレーの一部と考えられている。このような創造と繁栄を前にして、自分が「世界をよりよい方向に変えている」と考えるシリコンバレーのリーダーは少なくない。例えば、グーグルのエンジニアリング・ディレクターで、人工知能の発明家でもあるレイ・カーツワイル(66)は、テクノロジーが発明と発明が結びつくことによって加速度的に飛躍する、「収穫加速の法則」によって発展していく、と信じている。「私は、未来については楽観的です。スマートフォンなどで使用される人工知能は、1人の人間の手の中にあるのでなく、10億〜20 億の人の手にあるのですから」と、彼は最近、米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」のインタビューで語っている。

 こうしたシリコンバレーの繁栄は、経済成長が新たな段階を迎えようとするいま、この地域から多くのリーダーを輩出することを意味するのだろうか?

 19世紀イギリスのロンドン・マンチェスター工業地帯や、20世紀初期・中期に活躍したアメリカ北東部のころのように、社会的なリーダーを生み出すのだろうか?

 これは、重要な問いかけである。経済学者の多くは懐疑的な見方をしており、シリコンバレーの楽観主義者とは考えにかなりの温度差がある。確かに、シリコンバレーの実績は驚異的だ。とはいえ、世界全体、そして、アメリカ国民の福祉向上への貢献度からすると、シリコンバレーは、いまはまだもちろんのこと、将来的にも力不足と言わざるをえない。

 現代のテクノロジー、すなわちコンピューターやナノテクノロジー、再生可能エネルギーなどのテクノロジーは、人間に繁栄をもたらし、人間と自然の関係を改善させる可能性を秘めている。もっとも、それを実現させるには、ハイテク業界のリーダーたちは多くの課題に取り組まなければならない。
(以下略、)

ロバート・チャップマン・ウッド

 

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