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Andrew Gunadie(Shawn Goldberg / Shutterstock.com)

米「ワシントンポスト」は3月2日、ユーチューブの広告収入で生計を立てられるクリエイターはわずか3%であるとの記事を掲載した。しかし、ユーチューブのクリエイターたちは広告収入のみに頼って活動しているわけではない。

ユーチューブで稼ぐためには、クラウドファンディングで商品を販売したり、イベントを開催するなど、収入源を多様化させることが常識となっている。その中で、最も稼げる手段なのが、ブランドとの直接コラボだ。

その例にあげられるのがトロント在住のAndrew Gunadie(通称Gunnarolla)だ。2016年のインタビューで彼は「広告収入には一度も頼ったことがない」と述べた。

「ユーチューブのアルゴリズムでは僕のコンテンツはひっかからないようだ。収入の大半はブランドとのコラボから発生したものだ。ユーチューブで成功する方法は1つではない」と彼は話す。

しかし、ニッチなジャンルのクリエイターが、ブランドとのコラボで適切な金額を手にするのは容易ではない。デジタル・ストラテジストのThibaut Thomasによると、あるマウンテンバイクのクリエイターは、自分が3000ユーロ(約39万円)で契約していたディールが、実際は1万ユーロ(約130万円)の価値があるものであることに気づいたという。

「ブランド側は影響力を求めているが、クリエイターが自分の価値を正確に把握していないケースが多い」とThomasは述べた。単純にオーディエンスの数が多ければいいという話ではない。また、あからさまなプロダクトプレイスメントも効果的とはいえない。

「ブランドがアピールしたいストーリーを適切に伝えられるクリエイターが求められている」とThomasは話す。

その例といえるのがモナコ在住のJanni Delerと時計メーカーの「ダニエルウェリントン」がコラボしたユーチューブ動画だ。10万回近く再生されたその動画は、Delerが仲間たちと大型SUVに乗ってカリフォルニアの砂漠をめぐる旅に出る内容だ。

彼女はごく自然にダニエルウェリントンの時計を身につけているが、あからさまな宣伝文句は一切言わない。動画の最後で、その時計がダニエルウェリントンのものであり、彼女の公式サイトでは15%のディスカウントを提供していることを、さりげなく話すのみだ。

クリエイターと直接コラボすることには、ブランドにとっても大きなメリットがある。自社が打ち出したいイメージを、自然なかたちでアピールできるからだ。この手法はPVが多いだけの悪質な動画に広告が掲載されてしまうよりは、ずっと優れた広告アプローチだといえる。

編集=上田裕資

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