1人働き方改革? 1円もかけずに生産性を高める方法

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もうひとつ、鼻呼吸を徹底するというのがポイントです。というのも今のような花粉症シーズンは、鼻が詰まり口呼吸になりがち。睡眠中に口呼吸になることで、起床時に喉を痛めている、睡眠の質が低下したという経験がある方も多いのではないでしょうか?

そんな体験から私は、学生時代、ゴルフの試合前など絶対に風邪をひきたくないときは、ガムテープを口に貼り鼻呼吸を定着させようとしていました(喉の痛みとガムテープを剥がす痛みのトレードオフでしたが)。今は、口を閉じるための専用テープが販売されているので、そうしたグッズを活用するのもおすすめです。

意識的に呼吸を深くすることで面白い変化がありました。それは、ストレス対処能力や自律神経の状態を示す数値が向上したことです。

体の状態を数値化することが好きな私は、脈拍から数値を算出するデバイスで半年に一度あらゆる数値を計測しているのですが、呼吸クオリティを意識するまでは88だったストレス対処能力が半年後には100(満点)になっていました。

それ以来ますます呼吸への興味関心が高まり、今ではバスタイムや寝る前などのリラックスできる時間はもちろん、朝、自宅近くの川辺で呼吸を深くすることを習慣にしています。

講演前やミーティングが続くときも隙をみては息を吐き、体をできるだけ楽な状態にすることで、疲れづらくなるのはもちろん、メンタルも安定するようになり発想力や業務効率が上がったと感じています。また、毎冬1度は風邪をひいていましたが今シーズンは体調を崩すこともなく、そのような点でも生産性向上を実感しています。

体のメンテナンスに関心ある方は、まずは鼻呼吸を意識的に行うことから始めてみてください。今まで口呼吸だった方は寝起きの口内環境の違いや唇の乾燥具合などの変化がみられるかもしれません。

連載:ポテンシャルを引き出すライフスタイルのコツ
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文=平井孝幸

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