予約販売は3月19日からスタートしており、4月5日から出荷される予定だ。購入者には、HTCのコンテンツプラットフォーム「Viveport」のサブスクリプションが6か月分提供され、約30タイトルのコンテンツが楽しめるようになる。
Vive Proでは、ディスプレイが現行のLCDから有機ELに変更されたことで解像度が飛躍的に向上した。これまでのように文字がぼやけることなく、よりクリアでリアルなグラフィックを楽しむことができる。また、Vive ProはSteamVR Trackingの1.0、2.0と互換性がある。
今回発売されるのはVRヘッドセット単体であり、コントローラーやベースステーションは含まれていない。Vive Proは、Viveのアーリーアダプターをターゲットとした第2世代のVR製品だ。ヘッドセットだけを購入しても、ハイスペックなPCを用意しないと適切なVR映像は楽しめない。
解像度が78%も向上すると、PCの推奨環境が気になるところだ。Vive Proの公式サイトによると、ハイエンドなグラフィックカードを買う必要はないようだが、最高のパフォーマンスを引き出すためには「Radeon 290」や「Titan V」の使用が推奨されている。
幸いSteam VRにはGPU能力に応じて最適な解像度で表示する新機能が追加された。しかし、筆者としてはネイティブ解像度で最高の映像品質を実現するのに必要なGPUを知りたいところだ。その答えは、リリース後にレビューや評価テストの結果が出るのを待たなければならないだろう。
Vive Proの発売に合わせて、現行のViveが499ドルに値下げされた。Viveの性能を考えれば、これはかなりお買い得な価格であり、VR製品を買い控えてきた人にとっては朗報だ。VRをより身近にすると同時に、アーリーアダプター向けにさらにプレミアムな選択肢が提供するというのは賢明な策だと言えるだろう。