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働き方革命最前線 ─ポストAI時代のワークスタイル

Atstock Productions /shutterstock.com

僕は、月にだいたい100冊くらいの本を読んでいます。1日の平均は4冊くらいです。こういうと読書家だと思われるかもしれないのですが、僕は200ページの本につき、だいたい3分間ほどしか読みません。

本は最初から最後まで読まなきゃいけないと思い込みがちですが、そんなことはありません。大事なのは、読む前に「僕は何の情報を知りたいか」をはっきりさせ、目的を設定することです。

読書はまず「目的設定」から

目的を念頭において、なんとなく本をぱらぱらめくると、必要な情報だけ目につくようになります。200ページの本なら、だいたい3分くらいぱらぱら見て、一度自分の目に入ったところだけ読んでみます。

すると、それ以上この本を読むべきかどうか、もう一周ぱらぱらとめくってみるべきかの判断がつきます。だから、僕は1日4冊読むといっても、全部読み切る本は20冊に1冊あるかないかです。あとは2割くらいの確率で、“こういうことが書いてあるなら、さらにこういう情報が知りたいな”という風に目的を更新して、もう一周ぱらぱらとめくりながら、目についたところだけを読みます。

こんな調子でぱらぱらとし、だいたい2周したあたりでまだ内容が気になるようなら、ちゃんと最初から読みます。そして、思い切って、気になるページをどんどん切り取っていくんですね。あとは切り取ったページだけを残して読むんです。最近は、切り取らずにスクリーンショットをとって、デバイスに読みこむようにしています。

さらに読後、24時間後、3日後、7日後に反復して読むようにすると、人間の脳の構造上、記憶が定着しやすくなります。覚えておいたほうがいい情報は、ちゃんと精読するよりも、いったん理解不能でも未消化でもいいから、できれば寝る前、翌日、3日後……、と繰り返し見ます。するとちゃんと覚えられるようになります。

人間の脳のつくりは不思議なもので、読んでいるときは理解しきれないことでも、繰り返し情報を脳に入れることで、もはや読んだことすら忘れて散歩をしているときなんかに「あそこで書いてあったことってこういうことだったのか!」と、ある日突然、分かる瞬間がきたり、結びついたりするんです。

多くの人が「本は読むときに理解しなきゃいけないものだ」という思い込みにとらわれているのですが、それよりも脳の構造を利用して、ただ気になる文章を繰り返し読んで脳に定着させ、ある日突然理解できる瞬間がくるのを待つのも手です。

ちなみに、気になる本を買ってみたけど、その本を読むための目的設定ができない場合。そんなときは、目次とあとがきを読んでみてください。もしくは、アマゾンや楽天ブックスの購入ページに掲載されている要約や、レビューをチェックしながら内容を掴みながら、読む目的を検討してみるのもおすすめです。

また、ここまでを読んで、「たった数ページのために何冊も読み捨てるのか?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。ただ、僕はそれでも多くの本に目を通すことは、情報を集める上で非常に有益であると考えます。

本は平均すると一冊1000円ぐらいです。本の中には一つのメッセージで世界の見方を変えるものもあれば、誰かと繋がるための言葉や、自分を救うための言葉を与えてくるものもあります。もし三冊買って、一冊でもそういう出会いがあると思えば、飲み会一回分の費用は安いものではないでしょうか? そういったメッセージと出会うためにも、ぜひたくさんの本にダイブしてみてほしいのです。

文=尾原和啓

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