リクルーターの助言、「背いて不採用」でもプラスな理由

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以下は読者のグスタボから寄せられた便りと、私からの回答だ。



私は現在就職活動中です。最近、ある素晴らしい仕事の機会を逃してしまいました。

私は2月に、ある企業と2回面接を行いました。採用責任者のマークと1次面接、ディレクターのリサと2次面接、最高経営責任者(CEO)とニューヨークで最終面接が予定されていました。マーク、リサとの面接は非常にうまく行ったと思いますが、最終面接まで進みませんでした。

この仕事に引き合わせてくれたヘッドハンターのサラからは、良いものも悪いものも含め、多くの助言をもらいました。彼女が強調したことの一つは報酬についてです。

「報酬に関しては私に任せて、マークとリサには何も聞かないでください」と言われたので、マークとの面接では報酬に関する質問を一切せずに終わりました。リサはディレクターなので、もちろん彼女に聞く気はありませんでした。本当は知りたかったのですが、サラの助言に従い沈黙を守りました。

リサとの面接の翌日、マークから電話がありました。彼はわくわくした口調で「リサも私も、あなたとの面接にとても感心したので、ぜひ採用プロセスを先に進めたいと思います」と言いました。私はうれしかったのですが、同時に報酬について全く議論しないままここまで進んでしまったことに驚きました。

私は「ありがとうございます。今このタイミングで報酬について伺っても良いでしょうか?」と聞きました。マークは報酬について話したがらず「それでは私はリクルーターのサラと話すので、彼女と連絡を取ってもらえますか」と言いました。

私は「はい、お願いします」と言いましたが、2日後、サラから選考に落ちたことを知らされました。彼女のアドバイスを無視したことは伝えませんでしたが、マークから聞いたかもしれません。

サラが対応すると言った報酬の話を持ち出したがために、採用候補者から外されたのだろうとしか思えません。私は間違ったことをしてしまったのでしょうか? 次に同じ失敗を繰り返さないためにはどうすれば良いでしょう?
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翻訳・編集=出田静

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