昇進してから退職すべき5つの理由

Ollyy

以下は読者のテリから寄せられた便りと、私からの回答だ。



私は商業不動産企業で働いています。この業界は好きですが、今の仕事は大嫌いです。私は資産責任者で、この分野では働く企業によって状況ががらりと変わります。

役職や給与、勤務時間などの条件が全て同じでも、ある不動産管理会社の仕事は素晴らしいのに、他社の環境は劣悪、ということもあります。

前職は最高の職場で、6年間勤務しました。会社が資産管理機能を業務委託したためやむなく退職し、1年前に現職に就きました。この1年は非常につらい思いをしました。

探せばもっと良い仕事が見つかるのは分かっています。しかし正直なところ、疲労とストレスがひどく、今まで就職活動をする気力も体力もありませんでした。

上司のリータは部下をいじめる性格で、私は気に入られていますが他の社員にはつらく当たります。機会があるとすぐに部下を侮辱し、人を泣かせてしまうこともあり、ひどい状況です。

現在彼女は私の昇進を計画していて、会社の最大の顧客を私に担当させ、自分が楽をしようとしています。私の方がリータよりも顧客と良好な関係を築いているので、この仕事は楽にこなせるはずです。昇進すれば給料も上がり、数か月後には今よりも見栄えの良い職務経歴書が書けるでしょう。

問題は、昇進してもこの会社で勤務を続けたくないことにあります。リータのいじめや会社の雰囲気、マネジメントチームの態度、職場の空気の悪さに嫌気が差してしまいました。

リータからの昇進の機会を受け入れつつも、転職活動を始めるのは倫理的な行為と言えるでしょうか? 昇進後すぐに転職活動を始めた場合、大きな責任を任せられた直後に退職を希望している理由を、転職希望先の企業にどう説明すれば良いでしょう?



テリへ

キャリアの次のステップを考え始めているのは素晴らしいことだ。

仕事が好きでうまく行っているのであれば、昇進後すぐに就職活動を開始することはもちろんない。しかしあなたの場合は仕事が好きではないし、職場では尊重されず、待遇も良くない。

リータは自分の負担を減らすことを主な目的とし、あなたを昇進させようとしている。それは彼女の決めることだが、あなたの方にも自分の好きなようにキャリアを進める力がある。昇進してから転職活動を開始するかどうかは、あなたが自由に決められることだ。
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翻訳・編集=出田静

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