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Roman Yanushevsky / shutterstock

イスラエルは人口850万人の小さな国だが、世界のスタートアップシーンで大きな存在感を誇っている。テルアビブから北部のハイファまでの地域はシリコンバレーになぞらえ「シリコン・ワディ」と呼ばれ、世界有数のテクノロジー・ハブに数えられている。

調査企業「Expert Market」が発表した世界のテック都市のランキング(Top Tech Cities in the World 2018)でテルアビブは、米国のサンフランシスコやオースティンに次いで5位にランクインした。

現地のスタートアップの海外進出を支援する「GTM Global」のIan Collinsは「テルアビブにはテック企業が密集し、軍や大学関係者らが緊密な連携をとり、イノベーションを加速させている。国内需要が限られていることが必然的に、彼らにグローバル市場への進出を促している」と説明した。

テルアビブでは「500 Startups」や「Founder Institute」といったアクセラレータが企業を支援し、「The Time」や「サムライ・インキュベート・イスラエル」といったインキュベータらも盛んな活動を行っている。さらに、「Blockchain Israel」や「Pitch Tonight」「GarageGeeks」といった起業家イベントも定期的に開催されている。

ここでは注目のイスラエルのスタートアップ3社を紹介してみよう。

ドローン企業:Airobotics

2014年に設立の「Airobotics」は自律飛行型のドローンを上空からの警備やマッピング、石油やガス油田企業向けに提供する。過酷な天候に耐え抜く頑丈なドローンを遠隔操作で飛行させることにより、危険なエリアでもオペレーターの安全を保ちつつ業務の遂行が可能になる。

Meir KlinerとRan Kraussらが創業した同社は、これまで累計7100万ドル(約75億円)の資金を調達。直近のシリーズC資金調達は中国の「BlueRun Ventures」がリードし、「OurCrowd」や「Microsoft Ventures」らも参加した。

サイバーセキュリティ:Deep Instinct

ディープラーニングをサイバーセキュリティに適用する企業が「Deep Instinct」だ。次々と新たなセキュリティの脅威が企業を脅かすなかで、攻撃をリアルタイムで検知し、適切な防御でモバイルデバイスやクラウドを守ることが求められている。

2014年に設立のDeep Instinctはこれまで3200万ドル(約34億円)の資金を調達。直近の調達ラウンドは「Columbus Nova Technology Partners」が主導し、「エヌビディア」や「Coatue Management」らも参加した。Guy CaspiやEli David、Nadav Mamanらが共同創業した同社は、2017年6月の世界経済フォーラムでテクノロジーパイオニア企業にも選ばれた。

業務コミュニケーション:Monday.com

「Monday.com」はかつて「Dapulse」の名で知られた企業。業務コミュニケーションを円滑化するツールを提供している。Eメールや様々なドキュメント、プレゼンテーションを一括して管理可能にする同社のツールは、あらゆる規模のチームで利用可能で、数人のグループから国際的規模のコラボレーションにまで適用可能となっている。

2012年にEran Zinman とRoy Mannらが設立したMonday.comのツールは「アディダス」や「マクドナルド」「Wix」「ウーバー」などの世界2万2000社が採用している。累計の資金調達額は3410万ドル(約36億円)に達し、シリーズBラウンドは「Insight Venture Partners」が主導。「Genesis Partners」や「Entrée Capital」らも参加した。

編集=上田裕資

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