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2018.03.18

ロシアW杯、各国代表チームはボイコットすべきか?

(Photo by Sefa Karacan/Anadolu Agency/Getty Images)


ロシアの行動への「意思表示」を

最近の記憶を振り返るだけでも、外国の政府関係者がロシアでの大規模なスポーツイベントをボイコットするよう求めることは、今回が初めてではない。米政府の監視プログラムの実態を暴露したエドワード・スノーデンが2013年にロシアに亡命したときにも、政府関係者の一部はバラク・オバマ大統領(当時)に対し、2014年のソチ冬季五輪への参加を拒否するよう求めた。

ボイコットは、道理にかなった行動だ。大会の中止や開催地の変更もそうだ。そうすることが選手や関係者、ファン、サポーター、その他の多くの人たち、そしてW杯から数十億ドルの収入を見込む人たちにとって、大きな失望となることは分かっている。だが、十分な数の国や企業が協調して行えば、指導部や政策が容認可能な行動の範囲を大幅に逸脱している国に対してタイムリーな、そして注目に値する道徳的メッセージを送ることになる。

とは言え、ロシアW杯に対する全面的なボイコットが恐らく行われないことも、私たちは知っている。出場することになる各国の代表チームは、ロシアの行動が道徳的に認められないことを明確に示すために取るべき行動について、検討するべきだ。

米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の選手が人種間の不平等に抗議する意味を込めてフィールドでひざまづいたことが、この問題に関する世界的な議論に及ぼした影響を覚えているだろうか。競技場での選手たちの行動が、適切なメッセージを発することもある。

編集=木内涼子

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