とはいえ、これには年代差も存在した。45歳以上の従業員は51%が電子メールを好んでいたのに対し、ミレニアル世代とジェネレーションX世代はチームメッセージアプリを大きく支持。この世代に当たる18~44歳の従業員は、43%がチームメッセージを好む傾向にあり、1日の使用時間は46~60分が多かった。
また、統一されたコミュニケーションにより業務フローが改善する、うまく整理できるようになると答えた人は女性に多く、前者が69%、後者が55%だった。さらに、全従業員の3人に2人(66%)が、全てのコミュニケーションを1つのアプリ上で行いたいと考えていることも分かった。
リングセントラルによると、一つの共通アプリに移行する障壁となっているのは上層部だ。1つの共通メッセージシステムを導入すれば生産性や業務の迅速な完了、遠隔勤務支援などの効果が得られると考えている人は、平社員よりもCスイート層の間で少ない傾向が見られた。
このように、職場向けアプリは業務フローの能率化を意図しているものの、実際はアプリの過剰利用につながり、世界中の企業で生産性を損なっている。これは企業にとって年間何千億ドルもの損失だ。アプリを切り替えてばかりの状況を緩和するため、雇用主は統合された1つのアプリを使用するよう取り組む必要がある。