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テクノからチャート、その他の音楽業界に関する執筆を担当。

(Photo by Jason Kempin/Getty Images for Clear Channel)

米国最大のインターネットラジオ「iHeartRadio」を運営するiHeartMediaが破産申請を行った。同社をめぐってはここ数ヶ月の間、経営危機説が報じられてきたが、3月14日に連邦破産法のチャプター11の申請を行った。

iHeartMediaの負債総額は200億ドル(約2.1兆円)以上にのぼるとされている。2008年に創業の同社は全米850局のラジオ局を傘下に持ち、ラジオ型のストリーミングサービスを提供するほか、2016年からはオンデマンド型ストリーミングサービスの「All Access」を始動。スポティファイやアップルミュージックを追撃する姿勢を見せていた。

さらにiHeartRadioは毎年、音楽アワードの「iHeartRadio Music Awards」を主催し、今年は韓国の防弾少年団がベスト・ボーイ・バンドとベスト・ファン・アーミーの2部門を受賞し話題を呼んでいた。

同社は公式サイトに掲載した声明で、ステークホルダーらとの話し合いで、同社の負債額の100億ドル以上を差し引く合意に達したと説明した。今後の事業再編を経てiHeartMediaはビジネスを継続するとしている。

同社は先月、利息の支払いを遅延させており、破産は避けられないとの見方が広がっていた。一方で他社からの資金の借り入れや、経済的支援が行われるとの憶測も流れていた。

破産申請を行ったiHeartRadioだが、同社のサービスがただちに停止するという事態にはならないという。ロイターの報道によると同社は2016年末の時点で、1万4300名の社員を雇用していた。

iHeartMediaのCEOでチェアマンのBob Pittmanは声明で「米国でトップのオーディオカンパニーとして、iHeartMediaは既存のラジオビジネスを変革し、データドリブンでマルチプラットフォームなデジタル特化型のメディア企業に成長させてきた。債権者らとの合意が得られたことにより、これまで抱えた負債を処理しiHeartRadioの確固たるブランドを継続させていく」と述べた。

編集=上田裕資

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