PCを破壊する「仮想通貨採掘マルウェア」への最大の防御法

Natali_ Mis / shutterstock

Windowsマシンをターゲットとした新種のマルウェアが3月5日に発生し、12時間で50万台近くを感染させようとした。しかし、マイクロソフトのマルウェア対策ソフトがそれを阻止した。

攻撃が始まったのは3月5日の午後3時(米国東部時間)ごろだった。今回の攻撃に用いられたのはDofoilの亜種で、仮想通貨を採掘させるマルウェアが仕込まれていた。

こういったクリプトマイニングのマルウェアは特に危険だ。仮想通貨を採掘させられたマシンには多大な負荷がかかり、異常なほどの高温になりかねない。長時間にわたって高い負荷がかかった場合、プロセッサがダメージを受けてしまう可能性もあるのだ。

今回は「Windows Defender」がごくわずかな時間でマルウェア検出に成功したため、被害を防ぐことができた。その背景には、マイクロソフトがクラウドベースのマシンラーニング・ツールを用いていたことがあげられる。

Windows Defenderはマルウェアへの感染を防ぐだけではなく、新しいマルウェア情報を Defenderを導入した全てのマシンに瞬時に通知する機能を持っている。

今回の攻撃は主にロシアやトルコ、ウクライナのコンピューターをターゲットとしていた。しかし、世界のどこで攻撃が発生しようとWindows Defenderを使用していれば、かなりの確率でマルウェアの被害を防ぐことが可能だ。

編集=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事